YU@ボドナビ(@boardgameblog2)です!
今回は駆け引きが熱いカードゲーム!「王宮のささやき」をレビューします!
「王宮のささやき」は“密談場”と呼ばれる自分の場にカードを出していくゲームですが、この密談場にはルールがあります。
それは「自分の密談場に同じキャラクターを出してはいけない」ということ。
同じキャラクターを出すと陰謀を画策さしているとみなされ脱落になります。
そのため、できるだけカードを出さないようにしなければならないのですが、手番は時計回りではなく、出したカードの色が次のプレイヤーの手番になります。
つまり、何度も同じプレイヤーの手番になることさえあります。
「自分の手番にならずに他プレイヤーに手番を回す」という他のゲームにはない熱い駆け引きが生まれるカードゲームですね!
カードイラストはファンタジー要素の強い綺麗なデザインです。
家族で遊ぶというよりは、大人同士でじっくり遊びたい人向けですね!
▽王宮のささやき
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目次はこちら
王宮のささやきってどんなボードゲーム?
- 「自分に手番が回って来ないで!」駆け引きが熱いカードゲーム!
- プレイ人数に左右されない駆け引きの面白さ!
- ファンタジー感溢れるイラストで遊びやすい!
王宮のささやきの評判
『王宮のささやき』。カードに書かれた「色」がプレイヤーの「色」と連動している為、ターンが場に出されたカードの色次第で回ってきたり回ってこなかったりな独自ルール!自分の色を出し続けてもいいし特定人物に故意に回し続けドボンさせてもいい。 pic.twitter.com/2UXTYWgnIe
— 磨伸映一郎@氷室の天地11巻発売中 (@eiitirou) 2015年4月19日
王宮のささやき
「自分の手番がきて欲しくないカードゲーム」
自分の場と絵柄が被らないように
手札の色んなキャラクターの効果を使いながらだしていくよ
被った人は没になるから注意だよ簡単かつ奥深いゲームだよ
日本語版は全キャラが可愛い獣人でケモナーに好評だよ#りょーくんのボドゲ日誌 pic.twitter.com/sQIoi4fJVw— りょー (@ryo_ddfan) 2018年9月4日
王宮のささやき!
悩まし過ぎる!! pic.twitter.com/5zqB3KtISy— 八街ボードゲームひろば三楽堂 (@sangakudo) 2018年9月7日
王宮のささやきはこんな人におすすめ!
- カードゲームが好きな人
- 駆け引きが好きな人
- ファンタジー感があるイラストが好きな人
- 内緒話が好きな人
王宮のささやきの詳細データ
『王宮のささやき』は宮廷での陰謀劇をテーマにしたカードゲームです。
画期的な「プレイされたカード次第で次の手番プレイヤーが決まる」システム、できれば自分に手番がまわってきてほしくない、と大半のプレイヤーが切望するシステムに、幻惑されること間違いなし!
『大聖堂』でドイツゲーム大賞を受賞した若き巨匠・ミヒャエル・リーネックの話題作が、完全日本語版になって登場です!
(Amazonより)
- 作品名:王宮のささやき
- デザイナー:ミヒャエル・リーネック
- メーカー:グループSNE、コザイク(日本語版制作)
- ジャンル:推理・思考系/駆け引き&心理戦系
- プレイ人数:3〜5人
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プレイ時間:45〜60分
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対象年齢:10歳以上
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ルール難易度:★☆☆☆☆(初心者でもすぐに遊べます)
ゲームの目的(概要)
プレイヤーは同じキャラクターを2枚以上、「密談場」に出すことができません。
それが避けられない状況になったら、そのプレイヤーが負け、他のプレイヤー全員が国王の「寵愛」を得て得点を獲得します。
ゲーム終了時、最も高得点を獲得していたプレイヤーが勝利します。
内容物確認
内容物はプレイヤーカード10枚、キャラクターカード49枚、国王カード6枚、説明書です。
▽内容物はカードのみです。カードだけでこんなに面白いゲームになるんですね!
▽矢印カードと寵愛カード。
▽矢印カードと寵愛カードは重ねてズラすことにより得点を表示して使います。
キャラクターカードについて
【会計士】
即座に自分の手札を他プレイヤー全員に公開しなければなりません。
【魔法使い】
プレイヤー1人を選び、手札を1枚以上交換しなければなりません。交換する前に枚数を決定します。
両者の手札枚数を超える数を指定することができません。交換するカードは各自が決定します。交換は裏向きに両者同時に行い、獲得したカードは手札にします。
【メイド】
好きな手札を1枚、裏向きに捨て、山札から1枚カードを引きます。
【執事】
2つの密談場にあるカードを1枚ずつ交換します。ただし「王宮のささやき」を誘発するような交換はできません。(1つの密談場に同じカードが2枚存在してはいけない。)
いま場に出した執事を交換することはできません。執事がラウンドの1枚目か2枚目として場に出された場合、効果は発生しませんが、このカード場に出すことができます。
【衛兵】
自分の密談場にあるカード1枚を手札に戻します。(このカード以外)
密談場にカードがない場合、効果は発生しませんがこのカードを場に出すことができます。
【道化師】
何も起こりません。ただしこのカードは国王カード(道化師)が公開されていると、場に出すことができません。(「国王カードについて」の項目参照)
【将軍】
国王カードを1枚、山札から公開します。(「国王カードについて」の項目参照)
▽キャラクターのカードは絵柄がどれも綺麗ですね。
▽キャラクターカードの見方。
国王カードについて
- 「将軍」を場に出したプレイヤーは、山札の1番上の国王カードをめくり公開します。
国王カードに指定されたキャラクターは沈黙し、しばらくの間行動を行えなくなります。指定されたキャラクターを場に出すことはできますが、カードの効果は発生しません。
【例外】道化師は対応する国王が公開されている間、場に出すことを禁止されます。
にもかかわらず、道化師を場に出さねばならなくなったプレイヤーは「王宮のささやき」を誘発してしまいラウンドが終了します。他のすべてのプレイヤーは国王の「寵愛」を得ます。
- 公開された国王カードは新たな将軍が場に出されるまで対象キャラクターの行為を阻止し続けます。
新たな国王カードが公開されると、別のキャラクターが沈黙させられます。 -
将軍を場に出した後であなたの国王カードを公開することができなければ、すべての国王カード混ぜて新しい山札を作り1番上のカードをめくります。
▽国王カードは絵柄は全て同じですが、行動不能にする対象が異なります。
▽上部に行動不能となるキャラクター名が書かれています。
ゲームの準備
- 各プレイヤーは自分の色のプレイヤーセット(寵愛カードと矢印カード)を受け取ります。
矢印カードを矢印が上向きになるように寵愛カードの上に完全にかぶせて、自分の前に置きます。ゲーム中、矢印カードを移動させることにより各時点での得点を表示します。 -
灰色のカード14枚と参加プレイヤーの色のキャラクターカード各7枚を一緒にしてよく混ぜます。
各プレイヤーに裏向きに6枚ずつ配ります。残ったカードは裏向きの山札にします。 -
使わない色のキャラクターカードとプレイヤーセットを箱に戻します。(このゲームでは使用しません。)
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「国王カード」6枚をよく混ぜ、山札の横に裏向きの山にして置きます。
▽最初は矢印カードと寵愛カードをぴったり重ねて得点を「0」とします。
▽各プレイヤーに6枚づつカードを配ります。(他の人には見せない。)
▽キャラクターカードの残りと国王カードは山札にします。
王宮のささやきのルール(ゲームの流れ)
- 最年長のプレーヤーから始めます。
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手番プレイヤーは手札からカード1枚表向きに場に出します。以降、その場を手番プレイヤーの「密談場」と呼びます。
その後、即座にカードに指示された行動を行います。ただし、国王に沈黙させられている場合はできません。(「国王カードについて」の項目参照) -
次に、今出されたカードの色のプレイヤーセットを担当するプレイヤーが出番を行います。
例:「密談場」に出されたカードの色は緑でした。緑のプレイヤーセットを使っているプレイヤーが次の手番プレイヤーになります。 -
灰色のカードが場に出された場合、次の手番は密談場に置かれたカード枚数が最も少ないプレーヤーが行います。
最も枚数の少ないプレイヤーが複数いる場合は、灰色のカードを場に出したプレイヤーが次の手番プレイヤーを決定します。(条件を満たすプレイヤーから選択する)
灰色のカードを番に出したプレイヤーの密談場のカードが最も少ない場合、あるいは自分自身を次の出番プレイヤーに選んだ場合、続けて手番を行います。
▽カードの行動(効果)を行ったら、出されたカードの色の人が次のプレイヤーとなります。
▽1プレイヤーの密談場には同じキャラクターは1枚しか存在してはいけません。
▽将軍のカードを出すと国王カードが1枚めくられます。
▽場全体のイメージ。中心に山札と国王カード、周りに各プレイヤーの密談場(カードを出す場所)になります。
ラウンドの終了
- 1プレイヤーの密談場には同じキャラクターは1枚しか存在できません。
すでに自分の密談場に存在するキャラクターと同じカードを場に出さねばならなくなったプレイヤーは、良くない「王宮のささやき」を引き起こしたことにより、ラウンドは即座に終了します。
他プレイヤーは全員、国王の寵愛を得て1点を獲得します。矢印カード次の段までずらします。(それが最初の得点なら1の段を、2点目なら2の段を表示します) -
またプレイヤーの誰かが6種類の異なるキャラクターを密談場に揃えた場合も、ラウンドが終了します。
この場合は該当プレイヤーが国王の寵愛を得て、1点を獲得します。
【重要】ラウンドが終了した場合、最後に密談場に出されたカードの効果は発動しません。 -
ラウンドが終了すると、即座に全てのキャラクターカード集め山札と一緒に混ぜます。
各プレイヤーは再び6枚のカードを受け取り、新たなラウンドを開始します。 -
国王カードの山は次のラウンドもそのまま使用します。
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最後のラウンドを終えたプレイヤーから次のラウンドを開始します。
ゲームの終了と勝敗
終了の条件は参加プレイヤー人数によって異なります。
- 誰かが6点を獲得した時(3人プレイ)
- 誰かが5点を獲得した時(4人プレイ)
- 誰かが4点を獲得した時(5人プレイ)
(得点は寵愛カードで確認します。)
そのプレイヤーが勝利し、忠誠心を国王から認められます。
引き分けの場合は、ゲーム終了時に「密談場」に最も多くカードを出しているプレイヤーが勝利します。
▽カードをズラし、誰かがプレイ人数に応じた得点に達したらゲーム終了です。
▽王宮のささやきのルール説明等はこちらのプレイ動画がわかりやすいです。
王宮のささやきの遊び方例
ここからは実際に王宮のささやきを遊ぶ流れを説明します。
▽まずはカードを6枚受け取ります。キャラクターのカブりが少なくてよかった。
▽とりあえず魔法使いを出す。効果は「他のプレイヤーを1人選び、手札を1枚以上交換する」
▽執事が来ました。これも交換系の効果がありますね。
▽先ほど緑色のカードを出したので、次は緑プレイヤーです。メイドを出しました。
▽青プレイヤーは執事を出しました。
▽執事の効果で密談場のカードを交換させられました。場の動きが読めないな〜。
▽ここで将軍のカード!国王がめくられ衛兵のカードは行動不能になりました。
▽ここで執事を出して場をかき乱す!
▽青プレイヤーはマイペースにカードを出していきます。笑
▽ここで衛兵を出す。(行動不能の為、効果は発動しません。)
▽終盤になるとどのカードも出せなくなりますね。
▽緑プレイヤーが2枚めの会計士を出して負け!
▽寵愛ポイントをゲット!
王宮のささやきのおすすめポイント
「自分に手番が回って来ないで!」駆け引きが熱いカードゲーム!
「王宮のささやき」は自分の場に同じキャラクターのカードを出さないようにする駆け引きが熱いゲームです。
「自分の場に同じキャラクターのカードを出さないようにする」だけだと面白さが伝わらないかと思いますが、逆に言えば他のプレイヤーに同じキャラクターを出させるように仕掛けていくこともこのゲームの醍醐味です。
自分に手番が回ってきて欲しくない!という場面が多くあります。
プレイヤーにはそれぞれ色が決められており、出したカードの色が次のプレイヤーの手番となります。
つまり、何度も同じプレイヤーの手番が回ってくることもあるのですが、それをうまくかわせた時はシビれますね!
説明だけ見ると難しそうに感じるかも知れませんが、実際にプレイしてみるとすぐに慣れます。
カードだけでここまで面白いゲームになるのでよくできていますね。
カード引きの運要素も多少ありますが、駆け引きやタイミングが重要です。
相手との思考の読み合いが好きな人におすすめです。
プレイ人数に左右されない駆け引きの面白さ!
プレイ時間は45〜60分程度ですが、勝利条件の得点を下げれば短い時間でもできます。
プレイ人数は3〜5人で、駆け引きの面白さは人数に左右されません。
子供向きというよりは大人向けですね。
ゆっくりお酒を飲みながら遊ぶのも面白いかもしれません。
ファンタジー感溢れるイラストで遊びやすい!
パッケージやカードイラストのデザインはファンタジー感溢れるデザインです。
このゲームのテーマに合っていますね。
ちなみに同じメーカーから発売されている「王への請願」というゲームと同じ雰囲気のイラストでこちらもおすすめです。
箱のサイズも小さくて持ち運びがしやすいです。
値段は2000円程度(Amazon価格)と購入がしやすいですね。
▽王宮のささやき
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