YU@ボドナビ(@boardgameblog2)です!
今回は出た目に応じてキャラクターを集めるダイス系カードゲーム「王への請願」をレビューします!
「王への請願」はダイスを振り出た目に応じてコストを支払いキャラクターカードを集めて強化していきます。
キャラクターの効果を使って振れるダイスを増やしたり、出目を変えたりすることでさらに強いキャラクターを集め、最終的にはプレイヤー同士で勝負をして勝利を目指します。
この王への請願の面白さはなんと言っても「ジャラジャラと多くのサイコロを振る楽しさ」ですね!
単純にサイコロを振るのは楽しいです。
箱がダイストレイになっている点もポイントで、ダイスが遠くへ転がらず遊びやすい工夫もあります。
カードのイラストもファンタジー感溢れるデザインでゲームの雰囲気に合っていて良いですね!
シンプルなルールですが、ダイスの運とカードを選ぶ戦略が他のゲームにはない面白さを感じます。
▽王への請願
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目次はこちら
王への請願ってどんなボードゲーム?
- 出た目に応じてキャラクターを集めるダイスを使ったカードゲーム!
- サイコロをジャラジャラ振れる楽しさを味わう!
- 箱がそのままダイストレイとして使える!
▽人気ダイスゲームの日本語版!
王への請願の評判
『王への請願』は超大量のサイコロを振りまくるそれだけで楽しいケモナーダイスゲー出目に応じて獲得できるカード能力を使い、初期3つのダイスを増やしたり出目を操作し、最終的に7つ以上のゾロ目を出し王様カードを獲得した人の勝ち
出目操作系を使わず、1を11個出せて勝てたの超嬉しい!!! pic.twitter.com/NnSMquxPTE— 翔ボドっていいとも! (@shousandesuyo) 2018年9月22日
#王への請願
ダイスを振るのが楽しそうだったので、次はダイスゲームの代表作、王への請願を紹介。ダイスの1投に全身全霊を賭ける皆さんの姿にほっこり(*´ω`*) 気に入ってもらえたのか、「もういっかい!」と、アンコールがもらえました~*。・+(人*´∀`)+・。* pic.twitter.com/PfI0kj2e4n— きくぞう@旭川ボードゲーム (@kikuzouz37) 2018年5月30日
今日昼間にやってたケモかわいいカードのゲーム「王への請願」普通にすごく面白かったので買ってしまいました。棚に「曼荼羅」もあってうっかり衝動買いしてしまいましたので、またボドゲ会やるときにでも持って行こうと思います pic.twitter.com/7MumxqfRq0
— 地獄のデストロイ子 (@hell_destroy) 2015年10月25日
王への請願はこんな人におすすめ!
- ダイスゲームが好きな人。
- 運が強い人。
- スロットなど数字を揃えるのが好きな人。
- ファンタジーなイラストが好きな人。
王への請願の詳細データ
トム・レーマンの傑作ダイスゲーム『王への請願』(Um Krone Und Kragen)の日本語版。
プレイヤーは王への請願者となり、請願を成功させるために自身の説得力(ダイス目)を活かし有力な廷臣の支持を得て、口を利いてもらうように計らうことになる。
初めは3つしかないダイスをいかに増やすか、いかに出目を操作するか、限られた廷臣の中からまず誰の支持を得るのか。
運はもちろん重要だが、運だけでは決して勝てない戦略性の高いダイスゲームとなっている。
(Amazonより)
- 作品名:王への請願(英語:Um Krone Und Kragen)
- デザイナー:トム・レーマン
- メーカー:ブループSNE、コザイク(日本語版)
- デザイン:TANSAN&Co.
- 日本語版イラスト:秋津たいら
- ジャンル:サイコロ系
- プレイ人数:2~5人用
- プレイ時間:45分
- 対象年齢:10歳以上
- ルール難易度:★☆☆☆☆(初心者でもすぐに遊べます)
ゲームの目的(概要)
プレイヤーは王の請願者となります。
自らの利益のため持ち前の説得力を駆使して、影響力のある延臣たち(キャラクターカード)の支持を獲得しなければなりません。
刻々と変化する宮廷でのプレイヤーの説得力は、ゲーム中ダイス(サイコロ)で表されます。
最初はダイス3個から始まります。
毎手番、プレイヤーはダイスを振り、少なくともそのうち1個を確定させなければなりません。
その後、すべての出目が確定するまで残りのダイスを振り直します。
これらの出目を使って一定のコストを支払えば、様々なキャラクターカードを獲得できます。
これらキャラクターカードによって、プレイヤーは追加のダイスや特殊な能力を手に入れます。
最初に同じ出目を揃えたプレイヤーが「国王」の寵愛を得て、おそらくは勝利を手に入れるでしょう。
国王(と王妃)のカードは、最終ラウンドのダイスの出目に影響を与え、そこで勝者が決定します。
内容物確認
- キャラクターカード60枚
- スタートプレイヤーマーカー1個
- ダイス12個
- サマリーカード5枚
- 箱(ダイストレイになります。)
▽内容物。基本的にダイスとカードのみなのでシンプルですね。
▽キャラクターカードの一覧。どれも絵が綺麗です!
▽スタートプレイヤーマーカー。チェスの駒みたいですね。
▽ダイスは12個あります。ジャラジャラ振るのは楽しいですね!
▽サマリー。カードの効果はこれで確認できます。
▽箱はそのままダイストレイとして使用できます。
キャラクターカードの詳細
- 道化師:アクティブダイス1個を振り直すことができます。
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ペテン師:手番開始時にダイスを1個追加しなければなりません。
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農夫:手番開始時にダイスを1個追加しなければなりません。
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メイド:アクティブダイス1個の出目に「1」か「2」か「3」のどれかを加えることができます。ただし「7」以上にはできません。
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哲学者:アクティブダイス1個の出目から任意の数を引き、別のアクティブダイス1個の出目にその数を加えることができます。ただし「7」以上や「1」未満にはできません。
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職人:出目「1」のダイス1個をアクティブダイスとして追加できます。
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衛兵:出目「2」のダイス1個をアクティブダイスとして追加できます。
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狩人:出目「3」のダイス1個をアクティブダイスとして追加できます。
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天文学者:アクティブダイス1個の出目を、既に確定したダイス1個の出目と同じ目に変更できます。
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商人:アクティブダイスを任意の個数振り直すことができます。振り直した後のダイスも、アクティブダイスとみなします。
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貴婦人:任意の個数のアクティブダイスの出目に1を加えます。ただし「7」以上にはできません。
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質屋:出目「4」のダイス1個をアクティブダイスとして追加できます。
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騎士:出目「5」ダイス1個をアクティブダイスして追加できます。
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魔術師:アクティブダイス1個を任意の出目に変更できます。
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錬金術師:アクティブダイス3個のあいだで、いずれかの出目を任意の数減らし、それを他のアクティブダイスの出目に加えることができます。ただし「7」以上や「1」未満にはできません。3個のダイスの出目合計は常に同じです。
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司教:出目「6」のダイス1個をアクティブダイスとして追加できます。
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貴族:任意の個数のアクティブダイスの出目に「2」を加えることができます。ただし「7」以上にはできません。(つまり出目「5」や「6」に対してこの能力は使えません)
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将軍:手番開始時に、ダイスを2個追加しなければなりません。
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王妃:任意の出目のアクティブダイスとして追加できます。
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国王:同時に「王妃」を受け取り、最終ラウンドを開始します。最初に「国王」を受け取ったプレイヤーは最終ラウンドでは最後にダイスを振ります。
▽カードの見方。
▽裏面の数字が大きいほど、手に入るコストが高いカードです。
▽道化師とペテン師。
▽裏面の数字が「Ⅰ」のカード。
▽裏面の数字が「Ⅱ」のカード。
▽裏面の数字が「Ⅲ」のカード。
▽裏面の数字が「Ⅳ」のカード。
▽裏面の数字が「Ⅴ」のカード。
ゲームの準備
1、プレイヤーの人数に合わせてカードを準備します。
プレイヤーが5人の場合のみ、キャラクターカードはすべての枚数を使用します。
4人以下のときには、下図に従って裏面の番号により使用するキャラクターカードそれぞれの枚数を決めます。
例えば2人で遊ぶときには裏面の番号がⅠ、すなわち「職人(Ⅰ)」2、「農夫(Ⅱ)」2枚のようになります。
「道化師」「ペテン師」のカード枚数には上限がありません。
裏面の番号 | 2人プレイ | 3人プレイ | 4人プレイ | 5人プレイ |
Ⅰ | 2 | 2 | 3 | 4 |
Ⅱ | 1 | 2 | 3 | 3 |
Ⅲ/Ⅳ | 1 | 2 | 2 | 3 |
Ⅴ | 1 | 1 | 1 | 1 |
2、カードはテーブルの中央に列を作って並んでます。
裏面に同じローマ数字ⅠからⅤが記されたカードを横1列に並べてください。別のどこに配置しても構いません。同じカードは重ねて配置します。
裏面に「Ⅰ」と書かれたカードはダイス3個で獲得できます。「Ⅱ」のカードを手に入れるにはダイス4個が必要です。
3、好きな方法でスタートプレイヤーを決め、そのプレイヤーがダイス3個とスタートプレイヤーマーカーを受け取ります。
4、残りのダイスは脇にどけておきます。これらを「サプライ」と呼びます。
▽カードの並べ方。裏面の数字が大きいほど上に置きます。
▽スタートプレイヤーはサイコロ3つとスタートプレイヤーマーカーを受け取ります。
王への請願のルール(ゲームの流れ)
1、スタートプレイヤーから手番を始め、以降、時計回りに進行します。
2、手番が来ると、ダイスを3個振ります。振ったばかりのダイスを「アクティブダイス」と呼びます。
手番プレイヤーはアクティブダイスのうち、最低1個を確定させなければなりません。
(確定させたダイスの出目をそのままにして脇によけておきます)
もちろん最低1個なので、何個確定しても構いません。
その後、ダイスが残っていれば振り直すことができます。
振り直したダイスは「アクティブダイス」となり、再びこの中から最低1個を確定させなければなりません。
すべてのダイスを確定させるまでこれを繰り返します。
3、手番終了時、確定させたダイスが「ダイス結果」となります。
手番プレイヤーはこの結果に従って、場にあるキャラクターカード1枚、獲得することができます。
獲得したカードは表向きに自分の前に置きます。
1手番に獲得できるキャラクターカードは1枚のみです。
まだ列に並んでいるカードから選んでください。また既に獲得しているカードと同じものは選べません。
(「道化師」「ペテン師」は唯一の例外です。キャラクターカードの詳細を参照してください。)
もちろん「ダイス結果」がカードに記されたコストを満たしていなければなりません。
「農夫(コスト:同じ出目2つ)」「職人(コスト:出目合計15以上)」「衛兵(コスト:同じ出目3つ)」からいずれか1枚を獲得できます。スザンヌは「衛兵」を選び、自分の前に表向きに配置しました。
キャラクターカードの中には「農夫」のように、手番開始時に必ず1個、ダイスを加えなければならないものがあります。
また「職人」のように、最初にダイスを振った後にダイスを加えられるものもあります。
「農夫」など、最初にダイスを振るときに適用すべき効果は先に処理しますが、ダイス1個加えることそれ以外は自分の手番中いつでもカードの効果を適用して、アクティブダイスの出目を変更したり新たなダイスを追加したりできます。
ただし、それぞれのキャラクターカードは手番中1回しか使用できません。
使用したキャラクターカードは使ったことがわかるように横向きにし、手番終了時に元に戻すと良いでしょう。
それはキャラクターの能力で変更できるのはアクティブダイスのみと言うことです。
すでに確定させたダイスは決して出目を変更したり、振り直したりすることができません。
4、手番が終了すると、使用したキャラクターカードの向きを下に戻し次の手番に備えます。
5、各プレイヤーが1手番ずつ行い1ラウンドが終了したら、(すなわちスタートプレイヤーの右隣のプレイヤーが手番を終えたら)スタートプレイヤーは右隣(反時計回り)のプレイヤーにスタートプレイヤーマーカーを渡し、そこから即座に新たなラウンドが始まります。
つまり前のラウンド、最後にダイスを振ったプレイヤーが続けて2手番を行うことになります。
6、スタートプレイヤーの手番後、ゲームは通常通り時計回りに進行しラウンドが終了すると、再びスタートプレイヤーマーカーが右隣のプレイヤーに移動して新たなラウンドが開始されます。
キャラクターカードがなくなったらそのカードはもう獲得できません。
▽サイコロを振り、最低1つは確定します。
▽3つ全て確定したらコストに従ってキャラクターカードを獲得します。
▽今回は同じ数字3つで獲得できる「衛兵」を取りました。
▽獲得したカードは次回から使用できます。「衛兵」のカードの効果を使用し、ダイスを加えました。
▽使用したカードは横向きにするとわかりやすいです。
ゲームの終了と勝敗
同じ出目を7つ確定させたプレイヤーは「国王」カードを獲得してゲーム終了の手順を始めることができます。
(もちろんダイス結果に見合う別のキャラクターカードを獲得してゲームを続行してもかまいません。)
「国王」を獲得することにした場合は同時に「王妃」カードを受け取ります。
そのラウンドは通常通り行います。もちろん他のプレイヤーはダイス結果にかかわらず国王や王妃を獲得することはできません。
その後、最終ラウンドを行います。
通常通り前のラウンドのスタートプレイヤーの右隣のプレイヤーから手番を始めます。
ただし、「王妃」を所持しているプレイヤーの手番は飛ばします。そのプレイヤーはラウンドの最後に手番を行います。
最終ラウンドでは各プレイヤーは最高の結果を出すことを目指します。(ダイス結果は記録するか覚えておく貸してください。)
結果の見方は次の通り。
同じ出目のダイスが多いほど良い結果になります。
(例えば1の出目8つは「6」の出目7つを上回ります。)
ダイスの数が同じ場合はもちろん高い目が優位です。
全く同じ場合は、先にダイスを振ったプレイヤーが優位です。
それぞれの時点で最も高い結果を出しているプレイヤーが「国王」カード受け取ります。
(そのプレイヤーが最高の結果を出していることを示します。)ただし「王妃」カードは受け取りません。
王妃カードを所持しているプレイヤーはかなり有利です。追加のダイスを1個振ることができる上に、最後に手番を行えるからです。
しかも、ライバルを上回る必要はなく、引き分けでもゲームに勝利できます。
もし上回ることができなければ、その時点で「国王」を所持している(最も高い目を出している)プレイヤーが勝利します。
ボブが「2」の出目を7つ出して「国王」と「王妃」のカードを受け取り自分の前に配置しました。
このラウンドのスタートプレイヤーであるアンナは手番を終了しているので、カールとドリスが手番を終えれば、最終ラウンドが始まります。
いよいよ最終ラウンドの開始です。
ドリスは「1」を8つ出しました。これは最初にボブが「国王」を獲得したときの「2」の出目7つより高い結果なので、彼から「国王」を受け取ります。
アンナは7個しかダイスを振れず、ドリスを上回る可能性がないので手番を辞退します。
カールは「3」を8つ振ってドリスの結果を上回ったので、「国王」をカード受け取ります。
最後にボブがダイスを振り、「4」を8つ出してゲームに勝利しました。
▽カードの効果を使って同じ出目を7つ出します。
▽同じ出目7つで国王を獲得。あわせて王妃も獲得できます。
▽最終ラウンドはたくさんのサイコロを振って同じ出目を多く出そう!
王への請願の戦術とコツ
このゲームではタイミングが最も重要です。
いつどのカードの能力を使うか慎重に選ばねばなりません。
例えば第1投を振る前に、「職人」や「衛兵」の効果を使うのは無意味でしょう。
ダイスを追加できるキャラクターカードは可能な限りたくさん獲得します。
とりわけ、最終ラウンドではこの能力が重要になります。
▽王への請願のルール説明等はこちらのプレイ動画がわかりやすいです。
王への請願の遊び方例
ここからは実際に王への請願を遊ぶ流れを説明します。
今回は3人でプレイしました。
▽サイコロを3つ振ります。出目は2-5-5。
▽同じ出目2つで獲得できる「農夫」をゲット。
▽カードの効果を使用して…
▽サイコロを1つ足して4つ振ります。
▽次は同じ出目3つで獲得できる「衛兵」を取りました。
▽少しづつサイコロを増やし「商人」を獲得。
▽獲得したキャラクターカードが増えてきました。
▽同じ出目7つで「国王」と「王妃」を獲得!
▽最終ラウンドは王妃の効果もあり同じ出目を9個出し勝利しました!
王への請願のおすすめポイント
出た目に応じてキャラクターを集めるダイスを使ったカードゲーム!
「王への請願」はサイコロを振り、出た目に応じて得られるキャラクターカードを増やしながら勝負するダイスを使ったカードゲームです。
最終的にはたくさんのサイコロを振るので、単純に楽しいですね!どうしてサイコロを振るという行為であんなに盛り上がるんだろう。笑
「念力がさいの目を左右するんだったな!」という漫画カイジのセリフを言いたくなります。笑
ダイスを使用するゲームなので運の要素も大きいですが、どういうキャラクターカードを取っていくか考えるポイントもしっかりとあります。
取れるカードは在庫数が限られているので早いもの勝ちですね!
基本的にやることはサイコロを振る→カードを受け取るのくりかえしなのでルールは簡単。小学生くらいから楽しめます。
サイコロをジャラジャラ振れる楽しさを味わう!
プレイ時間は45分程度と短時間ではありませんが、サイコロをジャラジャラ振るのが楽しいのであっという間ですね!
人数は2〜5人ですが、少人数でも十分面白いです。
テーブルにカードをたくさん並べるので飲み会の席には向きませんが、ボードゲーム会やゲーム好きな友人とじっくり遊ぶ時におすすめです。
箱がそのままダイストレイとして使える!
カードのデザインはファンタジー感のあるイラストで、ファンもいるかと思います。
別ゲーム「王宮のささやき」と同じ雰囲気ですね。
王への請願の特徴的な所は箱がそのままダイストレイになっている点。
たくさんのサイコロを一気に振るので、ダイストレイがあるとテーブル外に転がらずに便利です。
サイコロが多くありますが、サイズは小箱サイズなので持ち運びがしやすいです。
値段は2700円程度(Amazon)で小箱サイズの中では高めですが、カードイラストやサイコロ、箱のクオリティから考えると妥当ですね。
東急ハンズ等では見かけませんが、ボードゲームショップでは比較的見つけやすいです。
▽王への請願
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