YU@ボドナビ(@boardgameblog2)です!
今回は初心者向けに人狼ゲームのルールをわかりやすく解説します!
「人狼ゲーム」はヨーロッパで100年ほど前から遊ばれているパーティーゲームで、世界中に広がってブームとなり、今では様々なバリエーションやルール、役職が存在しています。
今回は最大25人までプレイでき、多くの役職が遊べる「会話型心理ゲーム 人狼 SUPER DX」の基本セットを使って説明していますが、他にも人狼ゲームが遊べるセットが発売されています。
「会話型心理ゲーム 人狼 COMPLETE」には、今回紹介する役職以外にも様々な役職が存在します。人狼ゲーム上級者におすすめです。
※今回、説明で使用している写真は「会話型心理ゲーム 人狼 SUPER DX」です。
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目次はこちら
人狼ゲームの目的(概要)
ここはとある田舎町。
この街には人間に紛れて人狼が潜んでいます。
人狼は毎晩目を覚まして人間を1人ずつ襲い、街を征服しようと狙っています。
そこへ単独で街を乗っ取ろうとしている第3の勢力も登場。
町を守るためには人間になり済ましている人狼や第3の勢力を見つけ出し、追放しなければなりません。
まずはこれだけ!人狼ゲームの基本ルール
人狼ゲームを全くやったことがない初心者の方は、まずは大まかなルールを確認しましょう。
準備
プレイ人数やレベルに合わせてカードの組み合わせを選択したら、よく混ぜて司会者以外の全プレイヤーに1枚ずつ配ります。
カードをめくって自分の役職を確認したら、司会者は誰がどの役職なのかをメモを取るなどして把握します。
ゲームの流れ
ゲームの流れは昼のターンと夜のターンを繰り返していき、勝利条件を満たせばゲーム終了です。
- 昼のターン:全員が目を覚まします。街に残っているプレーヤーで制限時間内に「人狼は誰か」を議論して投票の結果、最も疑わしい人物が1人追放されます。
- 夜のターン:全員が目をつぶります。司会者の進行に従って人狼は人間を1人襲い、能力を持つ人間は夜の活動を行います。
市民チームは会話、反応、表情などから人狼や第三勢力を推理します。人狼チームや第三勢力は自分の正体がバレないように話術を駆使して応戦します。
勝敗
- 市民チーム:全ての人狼を追放することができれば勝利。
- 人狼チーム:残っている人間の数が、残っている人狼と同数になれば勝利。
- 第三勢力:条件を満たした上で、ゲーム終了まで生き残ることができれば単独勝利。
▽人狼ゲームのおおまかなルール説明はこちらの動画がわかりやすいです。
役職の能力の説明
人狼チーム
- 人狼:毎晩目を覚まし人間を誰か1人襲います。
正体を悟られないように市民や能力者等になりすまして信頼を得ることが大切です。人狼が複数いる場合は協力して欺きましょう。人狼が人狼を襲うことはできません。 -
裏切り者:人狼チームの人間で、占い師(預言者)や霊媒師が占っても人間と判定されます。裏切り者は人狼が誰かを知らず、人狼も裏切り者が誰かは知りません。人狼が有利になるように仕向けましょう。
市民チーム
- 市民:他の市民や能力者達と協力して、人狼や第三勢力を追放しましょう。人狼だと疑われないように行動には注意が必要です。
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占い師(預言者):毎晩目を覚まし、誰か1人を占って人狼か人狼じゃないかを知ります。
人狼ではないかと疑っている人物の正体を司会者から教えてもらいます。人狼を見つけた場合は市民チームが有利になりますが、人狼に狙われやすい役職です。 -
騎士(ボディーガード):毎晩目を覚まし、誰か1人を人狼の襲撃から守ります。
自分自身を守ったり、続けて同じ人物を守ったりはできません。狙われやすい占い師(預言者)や霊媒師を守ることができる大切な役職です。 -
霊媒師:毎晩目を覚まし、その昼に追放された人が人狼だったのか、人狼でなかったのかを知ります。
その日の昼に追放された人の正体を司会者から教えてもらいます。占い師(預言者)同様、市民チームには重要な存在ですが、人狼に狙われやすい役職です。
第三勢力
- 恋人:2人だけのチームで、お互いが恋人だと知っています。
人狼チームか市民チームが勝利条件を満たした時に2人とも生き残っていれば恋人の単独勝利です。ただし1人が追放または襲撃をされると同時にもう1人も息絶えます。2枚セットで使用してください。
人狼ゲームのルールその1(ゲームの準備)
ここからはより詳しい人狼ゲームのルールを説明していきます。
まずは人狼ゲームの準備です。
- 司会者を決めます。司会者はゲームの進行役を務めます。
直接ゲームには参加しませんが、役職者が能力を使用した際にその結果を伝えたり、議論の時間管理を行ったりする重要な役割です。
司会者は記録・進行用にメモ用紙と器具を用意しましょう。 -
今回のゲームに使用するカードの組み合わせを決めて、プレイヤーに1枚ずつ配ります。
プレイヤーは他の人に見られないように自分の役職を確認してカード伏せます。 -
司会者はプレイヤー全員を見渡せる位置に移行してハンドサインなどのゲームに関する決まり事を確認します確認を終えたらゲームを開始します。
▽他のプレイヤーに見えないように、裏返ししにして配ります。
▽配られたプレイヤーは自分だけわかるように確認します。
【ハンドサイン例】
- 人狼:手でキツネの形にする。
- 人間:ピースまたは親指を立てる。
など、わかりやすいものにしましょう。
▽人狼の場合:手でキツネの形にする。
▽人間の場合:ピースにする。他には親指を立てる(いいねサイン)村もありますね。
人狼ゲームのルールその2(ゲームの流れ)
人狼ゲーム全体の流れは以下の順番で進めます。
- 司会者による役職確認
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最初の昼(議論)
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夜(活動)
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昼(議論)
以降3&4を繰り返し、勝利条件を満たしたら終了です。
1、司会者による役職確認
- 司会者の「夜が更けました。皆さん目を閉じてください。これから役職確認を行います。」の言葉で、プレイヤーは全員目を閉じます。
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司会者は誰がどの役職かを確認するために、市民以外の全役職者を順番に起こします。
司会者の「〇〇(役職名)の人はそっと目を開けてください。」の言葉で自分の役職を読まれた人は目を開けて、司会者にアイコンタクトで自分がその役職であることを伝えます。(この時、周りの人に自分の役職が悟られてしまわないように決して声は出さないでください。)
同じ役職が複数いる場合は、同時に目を開けてアイコンタクトでお互いを確認し合います。その後、司会者の「目を閉じてください」と言う言葉に従って役職者は目を閉じます。
【人狼への司会者の対応】
「人狼は一斉に目を開けてください。」と全員を一斉に起こします。確認をしたら全員目を閉じてもらいます。
2、最初の昼のターン
- 司会者の「朝になりました。皆さん目を開けてください」の言葉で、プレイヤーは全員目を開けます。
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司会者が「それでは議論して、街に紛れ込んだ人狼を見つけてください。制限時間は○分です。議論をスタートしてください」と告げたら、議論を開始します。(議論の時間は下記参照)
プレイヤーは誰が人狼なのかを制限時間内に議論します。(「〇〇さんの仕草が怪しい」「〇〇さんが人狼だと思う」など)
議論の時、必ずしも本当のことを言う必要はありません。勝利するために嘘をつくことをも有効な作戦です。特に人狼や第三勢力はいかに人間を欺くかが勝利の鍵となります。 -
制限時間を迎えたら、司会者の「時間になりました議論を終了してください。それでは今日追放するプレイヤーを決定します」の指示で議論を中止します。
各自その日に追放したい人を決めて、司会者の「それぞれ追放したい人を一斉に指差しください。せーの!」の声の後で、一斉に追放したい人を指差します。結果1番多く票を集めたプレイヤーがその場で追放されます。司会者は「今日追放されたのは〇〇さんです」と追放者を発表します。
追放されたプレイヤーは脱落となり、今後議論などに参加することができません。(カードは伏せたままで役職名は明かされません)
ヒントとなるような行動や表情に気をつけながら、今後のゲームの成り行きを密かに楽しんでください。
【議論の制限時間の目安】
- 4人の場合:2分
- 5人の場合:2分30秒
- 6人の場合:3分
会話の中からヒントを得るゲームなので、あまりに黙っていると周りの人から疑いをかけられてしまうかもしれません。
議論の場に自然に溶け込み、疑いの目が向けられないようにうまく振る舞いましょう。
▽スマートフォンのタイマーなどで議論に制限時間を設けます。
3、夜のターン
- 司会者の「夜が更けました。皆さん目を閉じてください」の言葉で、残っているプレイヤーは全員目を閉じます。
すでに追放、襲撃されているプレイヤーは傍観してください。 -
司会者の「〇〇(役職名)の人は、そっと目を開けてください」の言葉で、自分の役職を呼ばれた人は目を開け、司会者の指示に従って行動します。この時も意思疎通はアイコンタクトで行い、決して声は出さないでください。活動を終えたら司会者の「目を閉じてください」の指示に従って目を閉じます。
既に該当役職のプレイヤーが追放、襲撃されていて不在でも使用している全ての役職についてはまだ存在しているかのように呼び出して間をあけるなど処理を行っているように演じてください。
司会者は下記の順番で能力者を起こし、能力を使用させます。
プレイヤーを選択する場合には、指差しなどで選んでもらって結果をメモ用紙に記入します。
【役職ごとの司会者の対応】
- 人狼:「人狼は今夜襲撃したいプレイヤーを1人選んでください」
全員人狼として一斉に目覚めさせます。 -
騎士(ボディーガード):「騎士(ボディーガード)は今夜守りたいプレイヤーを1人選んでください」
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占い師(預言者):「占い師(預言者)は今夜予言したいプレイヤーを選んでください」
確認をしたら「その人はこちらです(ハンドサイン)」と言いながら人間か人狼かをハンドサインで示します。 -
霊媒師:「今日の昼に追放された人はこちらでした(ハンドサイン)」人間か人狼かをハンドサインで示します。
4、昼のターン
- 司会者の「朝になりました。皆さん目を開けてください」の言葉でプレイヤーは全員目を開けます。
その後、司会者から昨晩の犠牲者の名前が告げられます。名前を告げられたプレイヤーは脱落となり、今後議論などに参加することができません。(カードは伏せたままで、役職名は明かされません)ヒントとなるような行動や表情に気をつけましょう。・夜の犠牲者が複数いる状態→犠牲者を同時に発表します。
・夜の犠牲者が出ない状態→「昨晩の犠牲者はいませんでした」と告げ、脱落者のいないまま進行します。 -
残ったプレイヤーで再び誰が人狼なのかを議論します。時間は残っているプレイヤーの数に応じて短くしていくと良いでしょう。
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制限時間を迎えたら、プレイヤーは議論を中止します。各自、その日に追放したい人を決めて、司会者の「せーの!」の声の後で、一斉に追放したい人を指差します。結果、1番多く票を集めたプレイヤーが追放されます。
以降、ゲームの決着がつくまで3「夜のターン」→4「昼のターン」を繰り返します。
夜以降は占い師(預言者)がプレイヤーの役職を知ったり、人狼による犠牲者が出たりと情報が増えていきます。
「あの人が襲われたのはなぜ?」「占い師(預言者)は人狼を発見できた?」など前日の議論の情報も合わせて推理しましょう。
人狼ゲームのルールその3(終了と勝敗)
全ての人狼が追放されたか、残っている人間と人狼の数が同数になった時点でゲーム終了です。
司会者は「人狼は全員追放されました。市民チームの勝利です!」「人狼の襲撃により町は滅びました。人狼の勝利です!」など、ゲームの終了を告げてください。
ゲームの終了の告知は全員が目を覚ましている昼のターンに行います。
- 市民チームの勝利:全ての人狼を追放した場合。
- 人狼チームの勝利:残っている人間の数が、残っている人狼と同数になった場合。
- 第三勢力・恋人の勝利:人狼チームもしくは市民チームが勝利条件を満たした時に、2人とも生き残っていたら単独勝利。
【ゲーム終了時のカウントについて】
司会者は下記をもとにゲームの終了告げてください。
- 裏切り者:人狼チームですが、人間としてカウントされます。
- 恋人:第三勢力ですが、人間としてカウントされます。
プレイ人数に応じたおすすめの役職の選び方
使用する役職や組み合わせによって、全く違ったゲーム展開を楽しむことができます。
下記の組み合わせ以外にも状況に応じて組み合わせを変えると面白いでしょう。
ゲームに慣れていない場合は、第三勢力を入れずに基本の役職を使った基本セットをおすすめします。
【おすすめの基本セット】
- 4人…人狼1、市民3(1人は司会者兼プレイヤーとなります)
- 5人…人狼1、市民2、預言者1、司会者1
- 6人…人狼1、市民3、司会者1
- 7人…人狼2、市民2、預言者1、ボディーガード1、司会者1
- 8人…人狼2、市民3、預言者1、ボディーガード1、司会者1
- 9人…人狼2、市民3、預言者1、ボディーガード1、裏切り者1、司会者1
- 10人…人狼2、市民3、預言者1、ボディーガード1、霊媒師1、裏切り者1、司会者1
オプションルール
- 襲撃あるいは追放された人の役職を公開する。
基本ルールでは、ゲーム終了までだれがどの役職だったのかは公開されませんが、襲撃・追放されたプレイヤーの役職を明かしてゲームをします。この場合は霊媒者を外してプレイしてください。 -
預言者が、「司会者による役職確認」の時に能力を使用する。
司会者による役職確認の時に、預言者は能力を使用してだれか1人を占うことができます。このルールは7人以上で遊ぶ場合の使用をおすすめします。
人狼ゲームQ&A
Q、追放の投票の際に、最多得票が同数だった場合はどうすれば良いのですか?
A、最多得票の人だけを対象として、それ以外の人でも再度投票を行います。
その際にそれぞれ一言ずつアピールをしてもらっても良いでしょう。
再度投票しても最多得票の人が複数いた場合は、最多得票のプレイヤー全員が追放となります。
Q、能力者が襲撃あるいは追放されてしまったことはわかるのですか?
A、いいえ。司会者は毎晩、その能力者がいなくても「〇〇は目を開けてください」と言いますので、いなくなっているかわかりません。全能力者同様です。
▽会話型心理ゲーム 人狼 COMPLETE
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