YU@ボドナビ(@boardgameblog2)です!
今回はカタンの開拓者たちと並んで人気の定番ボードゲーム「カルカソンヌ」を初心者向けにルールをわかりやすく解説します!
※現在はバリエーションルールが追加された「カルカソンヌJ」が発売されていますが、オリジナル版の基本ルールも遊べます。
▽カルカソンヌ
▽カルカソンヌJ(基本ルールとバリエーションルールが遊べます。)
▽カルカソンヌ21(2001年ドイツ年間ゲーム大賞を受賞して以来のロングセラーがパッケージを一新)
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カルカソンヌの基本情報
都市や道、修道院など様々な地形が描かれたタイルを連ねながらコマを配置し、より多くのポイントの獲得をめざします。
簡単なルールながら、タイルが置かれるごとに形成が移り変わる戦略的な配置ゲームです。
2000都市の発売以来、ドイツゲーム大賞など数々の賞も獲得し、世界中で長く楽しまれています。
さらにこのパッケージには、標準のセット内容に加えて、オリジナルバリエーション”観光”を含む3種類のバリエーションが入っており、より長く遊べます。
(Amazonより)
- 作品名:カルカソンヌ(英語:Carcassonne)
- デザイナー:ハンス・イム・グリュック
- ジャンル:推理・思考系/戦略系/タイル系
- プレイ人数:2〜5人
- プレイ時間:35分
- 対象都市齢:7歳以上
- ルール難易度:★☆☆☆☆(初心者でもすぐに遊べます)
受賞歴:ドイツ都市間ゲーム大賞大賞、ドイツゲーム大賞1位
カルカソンヌの目的(概要)
ローマ人と騎士の時代、比類なき要塞芸術の都市として築かれたカルカソンヌ。
この南フランスの地を舞台に、各プレイヤーは周辺の道路や都市、修道院や草原に自分のミープル(コマ)を配置し、その勢力を競い合います。
地域の発展はプレイヤーの手に委ねられ、成功の鍵はいかにミープルを効率よく使えるかどうかにかかっています。
プレイヤーは手番ごとに地形タイルを配置して土地を広げ、そこにミープルを配置してポイント獲得を目指します。
すべてのタイルを配置し終えたとき、最も多くのポイントを集めたプレイヤーの勝利となります。
内容物確認
【基本ルールセット】
- 地形タイル:72枚
- ミープル(コマ):40個
- 得点ボード:1
▽基本ルールで使用するセット。
▽タイルには様々なイラストが描かれています。
▽木製のミープル。
▽得点ボード。
【バリエーションルール用】
- 川タイル:12枚
- 修道院長コマ:5個
- 名所タイル:6枚
▽バリエーションルールで使用するタイルとミープル。
▽川タイル。プレイで使用して並べると彩りが豊かになります。
▽修道院長のミープル。
▽名所タイルには日本の名所が描かれています。
カルカソンヌのルールその1(ゲームの準備)
- 72枚のタイルのうち1枚だけ裏面が違うタイルがあります。これがスタートタイルです。
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スタートタイルを表にしてテーブルの中央に起きます。残りのタイルはよく混ぜて裏向きのいくつかの山札にして置いておきます。
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プレイヤーは自分の色を決めて8個のミープルを受け取り、そのうち1個をポイントマーカーとして得点ボードの「0」のマスに置きます。残り7つはゲームの配置用に使います。
▽スタートタイルは裏面が黒っぽくなっています。
▽スタートタイルをテーブルの真ん中に置きます。
▽他のタイルは裏面にしてよく混ぜ、山札にします。
▽受け取ったミープルのうち、一つは得点マーカーとして使用します。
カルカソンヌのルールその2(ゲームの流れ)
最も若いプレイヤーがスタートプレイヤーとなり、時計回りの順番で手番を行います。
手番になったら以下のアクションを順番通りに行います。
- 地形タイルの配置:山札から地形タイルを1枚引き、配置しなければなりません。
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ミープルの配置:ミープルを1個、今配置した地形タイルに置くことができます。(置かなくても構いません)
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ポイント計算:タイル配置によって完成した道路、都市、修道院ができた場合、得点計算を行わなければなりません。
1.地形タイルの配置
手番プレイヤーの最初のアクションとして、山札から地形タイルを1枚取り配置しなければなりません。
この時、以下の条件に気をつけなければなりません。
- 新たに配置するタイル(例では枠が赤くなっています)は、少なくとも一辺が、すでに置かれている1枚もしくは複数のタイルに接するように配置しなければなりません。
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配置する草原、道路、都市はつながるようにしなければなりません。
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めったにないことですが、引いたタイルがどこにも配置することができない場合には、そのタイルをゲームから除外して新たにタイルをもう1枚引き直します。
▽山札からタイルを1枚引きます。
▽イラストがつながるようにつなげて置きます。
〜地形の種類〜
地形タイルには都市、道路、修道院、草原が描かれています。
2.ミープルの配置
地形タイルを置いたらミープルを配置することができます。(配置しなくても構いません)
配置するときは以下のことに気をつけてください。
- 今の手番で配置した地形タイルにのみミープルを配置できます。
- 一度に配置できるミープルは1個だけです。
- 自分の手元にあるミープルのみ配置することができます。
- 地形タイルのどの部分にミープルを置くか、その場で決めなければなりません。
- ミープルを配置しようとする都市、草原、道路のつながっているところに、すでに他のミープル(自分のものも含む)があってはなりません。他のミープルとの距離は関係ありません。
- 手元のミープルが1個もなくなってしまった場合、タイルを配置するだけになります。
ここでプレイヤーの手番は終了となり、次のプレイヤーに移ります。
<例外>そのタイルの配置により都市、道路、修道院が完成した場合はここで得点計算をします。
▽タイルを配置したあと、道路にミープルを置きました。
▽次の青プレイヤーもタイルを配置し、道路に青ミープルを置こうと思いましたが、すでに同じ道路に赤ミープルがあるため置けません。
〜ミープルの配置の仕方〜
ミープルを配置するときは、タイルのどの部分に配置したのかがはっきりわかるように置きます。
都市、道路、修道院にはミープルを立てて置き、草原には寝かせて置きます。
▽ミープルの置き方一覧。
3.完成した道路、都市、修道院の得点計算
【3-1.完成した道路の得点計算】
- 道路が完成するとは、連続する道路の両端が、交差点、都市の一部もしくは修道院になった時、あるいは環状になったときのことをいいます。
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道路が完成したとき、その道路上にミープルを置いているプレイヤーは完成した道路を構成しているタイル1枚につき1ポイントを獲得します。
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このポイントは直ちにスコアボードに記録されます。道路以外の都市や修道院が同時に完成した場合はその特典も一緒に記録します。
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得点計算されたミープルはすぐにプレイヤーの手元に戻されます。
▽3枚のタイルで完成した道路は1点×3枚=3ポイントになります。
▽得点ボードのミープルを3ポイント分進めます。
▽得点を計算したミープルは手元に戻します。
【3-2.完成した都市の得点計算】
- 都市が完成するとは、都市が完全に城壁によって囲まれ、その内部に空白部がない状態のことをいいます。1つの都市には、何枚のタイルで構成されていても構いません。
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都市が完成した場合、その都市にミープルを置いているプレイヤーは、その都市を構成しているタイル1枚につき2ポイントを獲得します。
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また、都市内部に紋章が描かれてあれば、紋章1つにつき2ポイントのボーナス点がつきます。
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得点計算されミープルをはすぐにプレイヤーの手元に戻されます。
▽壁が囲まれ都市が完成しました。
〜完成した道路また都市に複数のミープルが配置されていた場合〜
- タイルの置き方によっては、複数のミープルが1本の道路上にいたり、1つの都市の中にいたりすることがあります。
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この時、そこに最も多くのミープルを置いているプレイヤーだけにポイントが与えられます。ただし、同じ色のミープルが複数配置されていたとしても獲得できるポイントは変わりません。
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配置されているミープルが同数の場合は、それら全てのプレイヤーにそのままの得点が与えられます。
▽赤ミープルを道路に置きました。
▽タイルを置き、道路が完成しました。(赤と黄のミープルが同じ道路に置かれている状況になりますが、それぞれポイントが入ります。)
▽都市に赤ミープルを置きました。
▽タイルを置き、都市が完成しました。都市に置かれている最多ミープルは赤なので、赤プレイヤーのみ得点が入ります。
【3-3.完成した修道院の得点計算】
- 修道院が完成するとは、修道院の周り全てが8枚のタイルによって囲まれていることをいいます。
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修道院にミープルを配置していたプレイヤーは、9ポイントを獲得します。
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得点計算後、ミープルがプレイヤーの手元に戻されます。
▽修道院の周りに8枚タイルを置いたら9ポイント獲得します。
〜配置されていたミープルを手元に戻す〜
道路、都市、修道院の得点計算が終わった後(その時にのみ)、その場所に配置されていたミープルは(場合によっては得点を得られなかった場合も)それぞれのプレイヤーの手元へと戻されます。
1階の手番で、ミープルを配置して、それを直ちに得点計算させ、元に戻されることもできます。この時は例えば以下のようになります。
- 新たなタイルを置いて、道路、都市もしくは修道院を完成させる。
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そこにミープルを配置する。
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完成した道路、都市もしくは修道院の得点計算をする。
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ミープルを手元に戻す。
手元に戻ってきたミープルをすぐにその手番で再び配置することができません。次の手番以降でまた新たなタイルにも配置することができます。
草原について
草原は道路、都市、配置されているタイルの端などによって分割されます。
分割されずに複数のタイルでつながっている場合は、1つの草原となります。この時タイルの枚数は関係ありません。
草原はゲームの途中では得点計算されません。ゲーム中はミープルを配置するだけです。
草原に配置されたミープルは、ゲーム終了時の最終得点計算で初めて得点化されます。したがって、草原に配置したミープルはずっと草原上にとどまり、プレイヤーの手元に戻ってくる事はありません。
〜草原の配置〜
草原にミープルを配置する場合は、わかりやすくするために寝かせて置きます。
▽草原はミープルを寝かせて置きます。
カルカソンヌのルールその3(終了と勝敗)
ゲームの終了
最後の地形タイルを置いたプレイヤーの手番が終わったらゲーム終了です。最終得点計算に移ります。
- 最終得点計算は、まず、まだ完成していない道路、都市、修道院について行います。
完成していない道路と土地については、ミープルを置いているプレイヤーは、構成するタイル1枚につき1ポイントを獲得します。都市に描かれている紋章も1ポイントと数えます。
- 修道院は修道院とそれに隣接する(上下左右斜め)タイル1枚につき1ポイントを獲得します。
これらの時も、同じ道路または都市に複数のプレイヤーがミープルを置いていたら、そこに1番多くのミープルを置いているプレイヤーだけがそこのポイントを獲得できます。
1番多く置いているプレイヤーが複数いる場合は、それらのプレイヤー全員がそのポイントを獲得できます。
【例】下の未完成の都市には、ミープルが緑が2個、黒が1個置かれています。
ここでは緑のプレイヤーだけが得点できます。タイルが5枚と紋章が3つで8ポイントです。
未完成の道路には赤のミープルが置かれています。この道路はタイル3枚で構成されているので、3ポイントです。
青のミープルが置かれている右の都市はタイル2枚と紋章1つで3ポイントです。
黄色のミープルが置かれている修道院は、修道院のタイルと周りの3枚で合計4ポイント獲得します。
- 道路、都市、修道院の得点計算が終わったら最後に草原のポイントを計算します。
ミープルが置かれている草原に面している“完成している都市”1つにつき3ポイントを獲得できます。都市の大きさ(タイル枚数)は関係ありません。完成していない都市はポイントになりません。
1つの草原に複数のプレイヤーのミープルが置かれている場合は、都市や道路の得点計算と同じように、最も多くのミープルを配置しているプレイヤーのみ得点できます。最も多く配置しているプレイヤーが複数いる場合には、それらのプレイヤー全てが同じ得点得ます。
【獲得ポイント早見表】
完成した場合の得点 | ゲーム終了時(未完成)の得点 | |
道路 | タイル1枚につき1ポイント | タイル1枚につき1ポイント |
都市 | タイル1枚につき2ポイント 紋章1つにつき2ポイント |
タイル1枚につき1ポイント 紋章1つにつき1ポイント |
修道院 | 9ポイント | 修道院とそれに隣接する(上下左右斜め) タイル1枚につき1ポイント |
草原 | ー | 草原に面している“完成している都市”1つにつき3ポイント (未完成の都市はポイント無し) |
ゲームの勝敗
道路、都市、修道院、草原のすべての得点計算を終え、最も多くのポイントを獲得しているプレイヤーの勝ちです。
▽カルカソンヌのルール説明等はこちらのプレイ動画がわかりやすいです。
▽地形タイルの早見表。絵柄と枚数を覚えておくのがカルカソンヌ攻略のコツです。
▽カルカソンヌ
▽カルカソンヌJ(基本ルールとバリエーションルールが遊べます。)
▽カルカソンヌ21(2001年ドイツ年間ゲーム大賞を受賞して以来のロングセラーがパッケージを一新)
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