ボドナビ@YU(@boardgameblog2)です!
今回は世界中で大人気のボードゲーム「カタンの開拓者たち」のルールを初心者向けにわかりやすく解説します!
ボードゲーム未経験者の人でも「カタン」は聞いたことがあると思いますが、難しそうという印象を持っていませんか?
実はルールはとてもシンプルで、一度遊べば大人から子供まで誰でも楽しく遊ぶことができます!
ルールさえわかってしまえば後はカタンの奥深さにどっぷり浸かるだけ!家族や友人と遊ぶゲームとしてもピッタリですね。
ゲームの準備から流れまで順番に書いていますので、ぜひこの機会にカタンのルールを覚えて遊んでみてください!
目次はこちら
「カタンの開拓者たち」ってどんなボードゲーム?
「カタンの開拓者たち」はサイコロを使用して資源を得ながら新しい土地を開拓していく世界中で大人気のボードゲームです。
運と戦術のバランスが優れており、子供や初心者でも十分勝利することが可能!
資源を得るためには他のプレイヤーとの交渉も必要であり、会話が弾みます。このボードゲームの面白いポイントにもなっていますね。
プレイするマップも組み替えることが可能で、さらに様々な拡張セットも販売されているので飽きずに遊べます!
カタンの開拓者たち基本情報
世界のボードゲームの中で2000万個以上の販売数を誇る超大ヒットゲーム!シリーズの基本となるスタンダード版です。
カタンという無人島を舞台に、拠点となる開拓地(家)を建ててそこから島全体を開拓していきます。
対戦相手との開拓競争で、最初に10点取った人が勝者になります。具体的には、サイコロによって獲得した資源で開拓地を建てていきます。
必要な資源が集まらない時は対戦相手と資源の交換をしましょう。積極的にコミュニケーションでゲームを有利に進めることができます。
小学生から遊べるほど簡単なルールでありながら、大人もハマるボードゲームの決定版です!
【特徴1】 このゲームはマップを変えることができるので、毎回違う展開が楽しめます。
【特徴2】 資源の交換を通して会話を楽しむことができます。この会話はアナログゲームだからこそ味わえることの1つで、相手との新密度が深まりゲームが盛り上がります。
【特徴3】 資源を交換してもらうためには自分も協調する必要があります。
相手とのバランスを見ながら物事(ここではゲーム)を進めていくことは、教育の重要な要素の1つです。
またサイコロやポイントの計算などで簡単な計算力も養うことができます。
※「カタンの開拓者たち スタンダード版」からパッケージ、タイル、カードのデザインがリニューアルした改訂版です。ジーピーから発売されたカタンシリーズの各拡張版と組み合わせ可能です。
(Amazonより)
作品名:カタンの開拓者たち(英語:CATAN)
系統:サイコロ系/戦略系/交渉系
人数:3~4人(2人用特別ルールあり、拡張セットがあれば5、6人プレイ可)
時間:90分
対象年齢:10歳以上
ルール難易度:★☆☆☆☆(初心者でもすぐに遊べます)
受賞歴:1995年 ドイツ年間ゲーム大賞(Spiel des Jahres)大賞
1995年 ドイツゲーム大賞(Deutscher Spiele Preis)1位
1996年 オリジンズ賞 (Origins Award) 外国語翻訳ボードゲーム部門
1999?2000年 日本テーブルゲーム グランプリ1位
2004年 チェコ年間ゲーム大賞 大賞
2005年 ポーランド年間ゲーム大賞 大賞
2005年 米ゲームマガジン ゲームの殿堂
▽カタンのルールはこちらの動画もわかりやすいです。
目的&勝利条件
カタンの開拓者たちの目的は資源を増やし街道や建築物を建てながら勝利ポイントを得ることです。
自分のターンに勝利ポイントが合計10ポイントになったプレーヤーの勝利となります。
勝利ポイントを得る方法は以下の5つ。
- 開拓地…1つにつき1ポイント。
- 都市…1つにつき2ポイント
- 最長交易路…2ポイント(最初に5つつながる街道を建設した人が得られる。他の人がさらに長い街道を建設した場合は渡す。最長が複数いた場合は誰のものでもなくなる。)
- 最大騎士力…2ポイント(騎士カードを最初に3枚出したプレイヤーが得られる。他の人がさらに多くの騎士カードを出した場合は渡す。)
- ポイントカード…1枚につき1ポイント(発展カード内の大学、市場、議会、大聖堂、図書館の5種類)
▽左から街道、開拓地(1ポイント)、都市(2ポイント)。
▽街道を一番長くつなげた人がもらえる「最長交易路」と、騎士を一番多く使用した人がもらえる「最大騎士力」
▽この場合は赤プレイヤーが「最長交易路」を得られます。
ゲームの準備
ゲームの準備をしましょう。
カタンの開拓者たちはタイル状のボードがたくさんあるので最初は難しそうに見えますが、慣れてしまえば簡単です。
- ゲーム盤の準備(マップの配置)
- コマやガイドカード(建設コスト表)を各プレイヤーに配る。
1、ゲーム盤の準備(マップの配置)
カタンのゲーム盤はタイル状になっており、組み替えることで飽きることなく遊べるようになっています。
最初は下記写真のように説明書に載っている初心者向けの配置で遊ぶことをおすすめします。
▽初心者向けの配置。真ん中の砂漠に盗賊を置きます。
2、コマや建設コスト表を各プレイヤーに配る。
街道×15個、開拓地×4個、都市×4個のコマと建設コスト表1枚を各プレイヤーに配布します。
建設コスト表は覚えてしまえば不要ですが、初心者は手元にあるとプレイしやすくなります。
▽建設コスト表。交換する為に必要な資源がすぐにわかります。
カタンのルールその1(初期配置)
いよいよゲームスタートです。まずは最初の資源を得るために初期配置を行います。
開拓地の初期配置
今回は4人プレイ時の流れを説明します。
- 全員がダイスを振り一番大きい数字の人から始め、時計回りで順番に行います。
- 1番目のプレイヤーから開いている交差点(タイルの角)を選んで開拓地を置き、それに接するように街道を置きます。
- 順番に2番~4番のプレイヤーも開拓地と街道を置きます。(開拓地の隣となる交差点には置けません。)
- 1つ目の開拓地と街道を“最後に置いた人から反時計回りに”2つ目の開拓地と街道を置きます。
- 各自、2つ目の開拓地に面している土地から最初の資源を受け取ります。
注意点として、初期配置をする順番に気をつける必要があります。
例としてA~Dの4人プレイヤーの場合は、
- プレイヤーAが1つ目の開拓地と街道を置く。
- プレイヤーBが1つ目の開拓地と街道を置く。
- プレイヤーCが1つ目の開拓地と街道を置く。
- プレイヤーDが1つ目の開拓地と街道を置く。
- プレイヤーDが2つ目の開拓地と街道を置き、この土地から資源を獲得する。
- プレイヤーCが2つ目の開拓地と街道を置き、この土地から資源を獲得する。
- プレイヤーBが2つ目の開拓地と街道を置き、この土地から資源を獲得する。
- プレイヤーAが2つ目の開拓地と街道を置き、この土地から資源を獲得する。
▽1~4終了時(1つ目の開拓地と街道を配置後)
▽5~8終了時(2つ目の開拓地と街道を配置後)
カタンを遊ぶ上で建物の初期配置はかなり重要です。初期配置が良いと今後のゲームの展開が楽になります。
初心者の人は資源が手に入りやすい土地に配置することを心がけましょう。
具体的には「サイコロの出目が出やすい土地」「3つの土地の中心の交差点」が資源が手に入りやすくておすすめです。
カタンのルールその2(ゲーム開始)
初期配置が終わったら1番目のプレイヤーからサイコロを振りターンを行います。
自分のターンで行うことは以下の4つです。(2~3は可能な限り何度行っても構いません。)
- ダイスを振って資源を獲得。(合計数が7の場合は盗賊が動きます。詳しくは後に説明します。)
- 交渉や取引で資源を交換。
- 街道や開拓地、都市を建設。
- 発展カードを購入&使用。
一人のプレイヤーのターンが終了したら時計回りに次のプレイヤーへターンが移動します。
1.ダイスを振って資源を獲得。
カタンの開拓者たちにおいて最も重要と言える「資源」。これがないと何もできません。
サイコロを2つ振り、その合計数となる土地に隣接して開拓地や都市が置かれている全プレイヤーが資源を得られます。
土地と隣接している開拓地1つにつき資源1枚、都市1つにつき資源2枚得ることができます。
例えばサイコロの合計数が「10」の場合、
赤プレイヤーは開拓地が1つ(=資源1枚)と都市が一つ(=資源2枚)あるので、合計3枚小麦を得ることができます。
青プレイヤーは開拓地が1つあるので、1枚の小麦を得られます。
▽土地の種類に応じて資源が得られます。(右下の砂漠からは得られません。)
▽資源は「木材」「レンガ」「小麦」「羊毛」「鉱石」の5種類。
2.交渉や取引で資源を交換。
他のプレイヤーとの交渉や港や銀行(山札)との取引で資源を得ることもできます。
・他のプレイヤーと交換する。
交渉することで、他のプレイヤーから資源を交換してもらうこともできます。カタンの醍醐味でもありますね。
自分が欲しい資源と自分から出せる資源を提案して交渉します。
交換枚数や種類は自由です。例えば木材1枚とレンガ2枚という交換もアリです。
交換ではなく、タダであげることはNGです。
・港で交換する。
ボードの外周には港と呼ばれる資源を交換できる場所があり、開拓地や都市を配置することで利用できます。
一般港では同じ資源3枚と好きな資源1枚を、
専門港では港に描かれたイラストの資源2枚と好きな資源1枚を交換できます。
▽一般港(同じ種類の素材3枚と好きな資源1枚を交換できる。)
▽専門港(下記の場合は羊毛の素材2枚と好きな資源1枚を交換できる。)
・銀行と交換する。
銀行(山札)と交換する場合は、同じ資源4枚と好きな資源1枚を交換できます。
交換した資源4枚は資源の山札へ戻します。
3.街道や開拓地、都市を建設。
カタンの開拓者たちは資源を使って街道や開拓地、都市を建設することで領地を増やしていくボードゲームです。
効果的に建設することで勝利に一気に近づきます。
・街道を建設する。
木材1とレンガ1で街道を建設することができます。
自分の街道、開拓地、都市に接するように置きます。
街道の長さが5本以上になったら「最長交易路」(2ポイントが得られます)が、他のプレイヤーがさらに長くすると奪われます。
・開拓地を建設する。
木材1、レンガ1、小麦1、羊毛1で建設できます。
自分の街道につながっている交差点に配置します。(すでに自分の色を含む開拓地や都市が隣りにある交差点には配置できません。)
開拓地を作ることで、サイコロ使用時にその土地から資源を得ることができます。
開拓地は1勝利ポイント加算されます。
▽開拓地配置のルール。隣に開拓地がある場合は置けません。
・開拓地を都市にグレードアップする。
小麦2、鉱石3で開拓地を都市にグレードアップできます。(何もない状態から都市を建設はできません。)
都市はサイコロ使用時に土地から得られる資源が2枚(2倍)になります。
都市は1つにつき2勝利ポイント加算されます。
4.発展カードを購入&使用。
カタンにはゲームを有利に進める「発展カード」というものがあります。
発展カードを得るには自分のターンに資源の「小麦」「羊毛」「鉱石」をそれぞれ1枚づつと交換できます。
発展カードは下記の5種類ありそれぞれ効果が異なります。
- 騎士:好きな土地に盗賊を移動させ、移動先の土地に面して置いてある開拓地や都市のプレイヤーから資源を1枚奪えます。
- 独占:指定した1種の資源カードを他の全員のプレイヤーから奪えます。
- 発見:山札から好きな資源カードを2枚手札に加えます。
- 街道建設:資源を使用せずに街道を2本建てることができます。(2本つなげても良いですし、1本づつ分けても構いません)
- 1勝利ポイント:勝利ポイントが1点加算されます。(カードの絵柄が異なりますがすべて1点です。)
※騎士カードについて、最初に3枚出したプレイヤーは「最大騎士力」(=2勝利ポイント)を受け取ります。その後は最も騎士カードを使用したプレイヤーが「最大騎士力」を奪えます。
▽発展カードは左上から「騎士」「独占」「発見」「街道建設」、下段はすべて「1ポイント」です。
盗賊のルール(動かし方)
サイコロを振った際に合計数が7の場合は盗賊が活動します。(誰も資源は得られません)
盗賊の処理は次の順番で行います。
- 全てのプレイヤーの内、手札の資源が8枚以上の場合は半分を山札へ戻します。(例:9枚持っていた場合は4枚戻します)
- サイコロを振ったプレイヤーは盗賊を好きな土地へ移動させ、その土地に面して開拓地や都市があるプレイヤーから資源を1枚奪います。(複数いる場合は1人指名します。)
- 盗賊がいる土地では盗賊がいなくなるまで資源が得られません。
▽カタン唯一のキャラクターコマ。悪い顔をしてる…
カタンのルールその3(ゲームの終了条件)
開拓地(1つにつき1ポイント)、都市(1つにつき2ポイント)、最長交易路&最大騎士力(それぞれ2ポイント)、発展カードのポイント(各1ポイント)の合計が10ポイント以上になったプレイヤーが「勝利宣言」すると終了です。
※勝利宣言は自分のターンでしかできません。
▽終盤はこのように街道がつながり、領地が広がっていきます。
カタンの開拓者たちをさらに楽しむために
カタンの開拓者たちのスタンダード版は4人までしかプレイできませんが、5~6人まで遊べる拡張セットもあります。
この拡張セットはマップが広くなり、終盤は街道が入り乱れて混戦するので最後までどうなるかわからないワクワクする展開が楽しめます。
これ以外にも「航海者版」「商人と蛮族版」「都市と騎士版」など、様々な拡張セットが発売されています。
「航海者版」は海を舞台にしたボードゲームで、新しい島を発見したり海賊を討伐したりと様々なシナリオで遊ぶことができます。
通常のカタンに飽きた人におすすめですね。
「商人と蛮族版」は原作者トイバーが厳選したルールとシナリオが追加されます。
スタンダード版の舞台になったカタン島をさらに深く遊ぶためのセットであり、シナリオ毎に専用のコマやタイルがあります。
「都市と騎士版」はカタン島に迫りくる蛮族の襲撃に備えて騎士を雇って対抗したり、さらに都市から城へとグレードアップすることができます。
スタンダード版のカタンは60分程度でおわりますが、この都市と騎士版は2時間程度かかるので、重量級の重ゲーが好きな方におすすめです。
初心者の人は最初はスタンダード版でカタンの基本的なルールに慣れてから拡張セットを遊びましょう!
▽カタン初心者の人はまずはこれ!基本セットのスタンダード版↓
▽5~6人で遊べるスタンダード版の拡張セット↓
▽海を舞台に島々を巡る「航海者版」↓
▽追加ルールとシナリオがセットで遊べる「商人と蛮族版」↓
▽カタンをさらにじっくり奥深く遊べる「都市と騎士版」↓
コメント
[…] 2分で解説!サルでもわかる「カタンの開拓者たち」のルール(初心者向け) […]
最長交易路の「最長が複数いた場合は誰のものでもなくなる。」は誤りです。
・最長が複数いた場合、最初に最長を更新したプレイヤーが保持する。
・最長の連結が分断された場合、その権利を失う。(誰のものでもなくなる)が正解です。
例えば、赤10、青5、白5の時に、赤の道の丁度真ん中に青か白の開拓地が置かれれば、全員が長さ5になり、全員が権利を失います。
その後、最初に6に伸ばしたプレイヤーが再び最長交易路を与えられ、次のプレイヤーは7以上に伸ばすまでは最長交易路は奪われません。
[…] ルール説明:2分で解説!サルでもわかる「カタンの開拓者たち」のルール(初心者向け) icon-external-link […]
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