【TRPGのおすすめ・レビュー】「ゴブリンスレイヤーTRPG」~小説やアニメで人気の作品「ゴブリンスレイヤー」がTRPGになった!~

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ゴブリンスレイヤー TRPG

YU@ボドナビ(@boardgameblog2)です!

今回は小説やアニメで人気の作品「ゴブリンスレイヤー」のTRPG作品「ゴブリンスレイヤーTRPG」をレビューします!

「ゴブリンスレイヤーTRPG」は“四方世界”を舞台にした冒険ファンタジーTRPGです。

小説が人気で現在はアニメ作品にもなっていますね。

冒険ファンタジーらしく、キャラクター作成もヒュームやドワーフ、エルフなどの「種族」と、魔術師や武道家などの「職業」を選びます。

サンプルキャラクターから選ぶこともできますが、おすすめの装備セットなども書いてあるので、とても遊びやすく書かれています。

戦闘システムは他のTRPGと少しことなり、集団で襲われたり、敵と味方との距離や配置が重要になってきます。

このシステムは初めてプレイしたのですが、すぐに慣れるでしょう。

本にはサンプルシナリオもありますが、これも状況のイメージがしやすく書かれており、とてもわかりやすいです。

小説やアニメのゴブリンスレイヤーファンの方はこれをきっかけにTRPGに挑戦してみると良いですね!

他のゲームの小ネタ等も散りばめられているので、もちろんTRPG好きの方にも楽しめる作品になっています。

▽ゴブリンスレイヤーTRPG

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ゴブリンスレイヤーTRPGってどんなTRPG?

  1. 小説やアニメで人気の作品「ゴブリンスレイヤー」がTRPGになった!
  2. TRPG初心者の人でも遊びやすい工夫が満載!
  3. 他のゲームに関する小ネタも随所にあり楽しめる!

▽世界を救う冒険ファンタジーTRPG!
ゴブリンスレイヤー TRPG

ゴブリンスレイヤーTRPGの評判

ゴブリンスレイヤーTRPGはこんな人におすすめ!

  • 小説やアニメの「ゴブリンスレイヤー」ファンの人
  • 冒険ファンタジー系のTRPGが好きな人
  • 守りたいものがある人
  • 限定版のフィギュアやオリジナルダイスがカッコいい!

▽本の裏にはゴブリンスレイヤーの世界の背景が書かれています。
ゴブリンスレイヤー TRPG

▽本の帯。ゴブリンスレイヤーファンにもたまらない設定資料としても読み応えがあります。
ゴブリンスレイヤー TRPG

ゴブリンスレイヤーTRPGの詳細データ

ゴブリンスレイヤーの舞台となる「四方世界」を完全再現。
冒険者となってギルドから託される数々の依頼に挑め。「ゴブリンを殺すだけじゃない。世界を救うRPG」登場!

丘陵地帯の部族を脅かす人頭獅子から生贄となった少女を救い、遺跡に巣くう邪教徒たちの儀式を食い止め、骸骨や幽鬼が蔓延る納骨堂に踏み込んで失われた秘宝を探し出せ!四方世界は驚異と危険に満ちている!
冒険者ギルドが発する数々の依頼に挑みながら、世界を混沌の勢力から救うのだ。
本作は「ゴブリンスレイヤー」の世界を舞台にしたTRPGであり、原作に登場する種族や職業を忠実に再現。駆け出し冒険者の定番任務である下水道での鼠退治から始まって、竜殺しとなって伝説の秘宝を手にするまで、あらゆる冒険に挑むことができる。もちろんゴブリン退治も!
(Amazonより)

  • 作品名:ゴブリンスレイヤーTRPG(英語:Goblin slayer trpg)

  • 著者:川人忠明とグループSNE(原作:蝸牛くも)

  • 出版社:GA文庫

  • ジャンル:チーム戦&協力系/ワイワイ&パーティー系/サイコロ系

  • プレイ人数:2〜5人

  • プレイ時間:2〜3時間

  • ルール難易度:★★☆☆☆(TRPG初心者の人は経験者と一緒に遊びましょう)

ゴブリンスレイヤーTRPGの目的(概要)

ようこそ四方世界「ゴブリンスレイヤー」の世界へ。

「ゴブリンスレイヤーTRPG」は小鬼(ゴブリン)を殺しまくる主人公、ゴブリンスレイヤーやその仲間たちによる活躍と冒険を描いた大人気小説「ゴブリンスレイヤー」を原作とするテーブルトーク・ロールプレイングゲーム(TRPG)です。

このゲームにおいて、プレイヤーはゴブリンプレイヤー(小鬼殺し)や女神官、妖精弓手たちのような冒険者となり、四方世界で冒険を繰り広げることになります。

本書を作るにあたっては、ファンブックにとどまらない本格的かつオリジナリティーあふれるTRPGを目指しました。

まずはあの小鬼(ゴブリン)が群がってくるスリリングな戦闘シーンを表現できるシステム作るために試行錯誤しました。

結果、群れの脅威を十分に堪能でき、かつ強敵との対決を楽しめる緊張感たっぷりの戦闘システムが出来上がったと思います。

さあ本書を開いて冒険へと旅立ちましょう!

仲間とともに困難を乗り越え、強敵を打ち倒し、ドキドキもするがワクワクもする、そんな冒険へ!

本書はあなたたちが主人公となって四方世界を楽しく冒険するためのものなのですから。

(書籍「ゴブリンスレイヤーTRPG」より)

ゴブリンスレイヤーTRPGの準備

本書では「ゴブリンスレイヤーTRPG」を遊ぶための集まりを「セッション」と呼びます。

ここではセッションの準備ついて説明します。

  • 参加者:セッションには、ゴブリンスレイヤーの世界で冒険を広げようというプレイヤー1人以上と、プレイヤーに冒険を提供するゲームマスター(GM)1人が必要です。このため遊ぶためには2人以上の参加者が必要となります。

  • 6面サイコロ:6面サイコロ(1〜6の数字が書かれた普通のサイコロ)が必要です。プレイヤーとGMはそれぞれ4〜5個程度のサイコロを用意しておくのが理想です。

  • 筆記用具:セッション中は「アドベンチャーシート(冒険記録用紙)」に数字を書き込むだけでなく、例えば負傷度を随時書き換えたりするため、消しやすい鉛筆(シャープペンシル)と消しゴムあるいは消せるボールペンを用意してください。

  • シナリオ:GMは、ゴブリンスレイヤーの四方世界を舞台としたシナリオを用意しなければなりません。これは本に掲載されているシナリオでも書籍やネット上で公開され使用を許されている既製のシナリオでも、自分で作成したシナリオでも構いません。

  • シート類:プレイヤーの分身となるプレイヤーキャラクター(PC)の「アドベンチャーシート(冒険記録用紙)」を人数分用意してください。本に掲載されているものをコピーするか、公式ホームページからダウンロードして印刷しても良い。

  • 場所:参加者全員が席につき、アドベンチャーシートなどを広げられるだけのテーブルがある場所が最適です。セッション中はつい声が大きくなってしまいがちなので、周囲の迷惑がかからない場所を選びましょう。もし全員がインターネットに接続できる環境にあるなら、ボイスチャットツールなどを使ってオンライン上でセッションすることもできます。

  • 時間:1回のセッションを最後まで遊ぶためには2〜3時間が必要ですが、シナリオによってそれ以上の時間を必要とするものもあります。たいていのシナリオはプレイ時間の目安が記載されているのでそちらを確認してください。

シート類はゴブリンスレイヤーTRPGの公式サイトからダウンロードできるので利用しましょう。

ゴブリンスレイヤーTRPG公式サイト(リンク)

▽本にも冒険記録用紙(キャラクターシート)がありますが、公式サイトからダウンロードする方が使いやすいと思います。
ゴブリンスレイヤー TRPG

ゴブリンスレイヤーTRPGのキャラクター作成

ここでは、四方世界を冒険するプレイヤーキャラクター(PC)の作り方を説明します。

PCの作り方には大きく分けて「簡単作成」と「通常作成」の2つがあります。

「簡単作成」はサンプルキャラクターから好きなキャラクターを選び、名前や年齢、性別などのプロフィールを決定するだけで完成します。

15分程度で完成するので、初心者が初めてこのゲームを遊ぶ場合に適切です。

「通常作成」が必要事項が何も書き込まれていないなど、アドベンチャーシートに、一から必要事項を書き込んでいき、好きなようにキャラクターを作成する方法です。

ゲームに慣れてきた場合や、作りたいキャラクターにこだわりがある場合などは通常作成でPCを作った方が良いでしょう。

簡単作成

簡単な作成では以下のような流れで行います。

  1. サンプルキャラクターを選ぶ
  2. プロフィールを決定する
  3. 簡単作成でのPCの完成

通常作成

通常作成では能力値や技能等のPCを形作るデータをプレイヤーが好きなように選択、決定していきます。

こうして1からPCを作り上げていくのです。

このため「通常作成」はゲームに慣れたプレイヤーや、自分のPCをこだわりを持って作成したいプレイヤーに向いています。

PCは、以下の手順で作成します。

  1. 「種族」の選択
  2. 「第一能力値」と「第二能力値」の決定
  3. 「経歴」の決定
  4. 「第一能力値」にボーナス点を加算する
  5. 「状態」の記入
  6. 「経験点」を獲得し、「冒険者レベル」を記入する
  7. 「職業」の習得
  8. 「技能」と「呪文」の習得
  9. 「装備品」と「所持品」の購入
  10. 「プロフィール」の決定

ゴブリンスレイヤーTRPGのルール(ゲームの流れ)

  1. 冒険の導入:ゲームマスターは冒険の始まりについて、達成すべき目標などを説明します。
  2. シナリオ本編:移動したり、何かを探したり、戦闘を行います。
  3. 冒険の結末:依頼主への報告や報酬等を受取ります。

判定

冒険を行っている間、PCは様々な行動します。

敵を剣で攻撃したり、呪文を使ったり、逆に敵の攻撃を回避しようとしたりします。

あるいは、罠を解除しようとしたり、亀裂を飛び越えようとしたりすることもあります。

こうした行動が成功したかどうかを判断するために行うのが「判定」です。

【判定の手順】

  1. 行動の宣言(PC)
  2. 基本値、職業、技能の決定(GM)
  3. 目標値の決定(GM)
  4. 判定を行う(PC)
  5. 判定結果の適用(PC、GM)

戦闘

戦闘とは、冒険の途中で遭遇した怪物との戦いを解決するための特別なイベントです。

戦闘が行われている間は、「ラウンド」と言う時間単位でゲームを進行させ、「戦場」の上で敵味方のキャラクターの位置関係を管理します。

1ラウンドは「30秒」です。

【戦闘の手順】

  1. 戦闘の準備
  2. 行動順の決定
  3. キャラクターの行動
  4. ラウンドの終了

呪文

四方世界には、魔法と呼ばれる摩訶不思議な現象を引き起こす術があります。

ある者は力ある言葉によって世界の理を改変し、あるものは信仰心と祈りによって神々の恩寵を賜り、ある者は精霊と心を通わせてその力を借り受けることで、それを行うことができます。

キャラクターの成長

PCは、シナリオを達成することで経験点と成長点を獲得します。

経験点はその累計によって、自動的に「冒険者レベルの上昇」が発生します。

また、経験点を消費することで「職業の習得と成長」を、成長点を消費すること「技能の習得と成長」を、それぞれ行えます。

このうち、冒険者レベルの上昇は自動的に発生しますが、「職業の習得と成長」及び「技能の習得と成長」は必ず行わなくてはならないわけではなく、後々の成長のために残しておいて構いません。

サンプルシナリオ

シナリオ1「赤ちゃんを救え!」

小鬼の大きな群れが掃討された、と言う話を冒険者ギルドで先輩から聞いている、駆け出し冒険者であるPCたちのもとへ、はぐれ小鬼の小さな群れが赤ん坊を連れ去ったと言う知らせが入ります。

その小鬼どもは、元冒険者(人嫌いの偏屈者)が住んでいた、半地下住居(すでに廃屋)に潜り込んでいるとの事。

小鬼の駆逐、そしてもし生きているなら赤ん坊の救出がPCたちへの依頼です。

このシナリオは、作成したてのPC4人程度のパーティーを想定して記述されています。

PCが3人の場合、敵の数を一体程度減らしましょう。2人以下の挑戦はお勧めしません。

パーティーが5人以上の場合は特に敵を増やしたりせず、記述に準じて処理してください。

シナリオ2「峠の魔獣」

助けた赤ちゃんの母親が、冒険者ギルドを訪ねてきます。

夫を失った彼女が、赤ん坊と一緒に実家に戻ることにしたのですが、実家のある開拓村への唯一のルートである峠道に野獣の群れが住み付いて通れないのです。

PCたちへの依頼は、この野獣の群れを退治することです。

シナリオ1「赤ちゃんを救え!」を遊んだ後、成長をはさんで引き続いてプレイすることを想定しています。

▽ゴブリンスレイヤーTRPGの制作者インタビュー動画はこちらです。

ゴブリンスレイヤーTRPGのおすすめポイント

小説やアニメで人気の作品「ゴブリンスレイヤー」がTRPGになった!

「ゴブリンスレイヤーTRPG」は小説で人気を博している「ゴブリンスレイヤー」の世界を元にした冒険ファンタジーTRPGです。

人気の高い作品なのでアニメも放送されていますね!

私は小説のゴブリンスレイヤーを読んだ事がなかったのですが、元の作品を知らない人でも楽しめるTRPGでした!

キャラクター作成は基本的に種族×職業を選びます。

簡単作成の場合はサンプルキャラクターから選ぶこともできますし、通常作成の場合でもおすすめの装備セットなどもあるので、こういった遊びやすい工夫が準備されているのは嬉しいですね。

敵とのバトルも特徴があり、集団で襲われることもあります。

敵と味方との距離や配置が戦闘のカギとなる面白いバトルシステムだと思いました。

最初はわからない部分もありましたがすぐに慣れましたね。

敵に囲まれた時はドキドキします。笑

一般的なTRPGらしさもありつつ、ゴブリンスレイヤーTRPGならではの面白さも感じられます。

物語には他のゲームに関する小ネタなどもあり、TRPG初心者から経験者まで楽しめる作品です。

TRPG初心者の人でも遊びやすい工夫が満載!

この「ゴブリンスレイヤーTRPG」の本は遊びやさが考慮された作りになっています。

サンプルキャラクターはもちろん、おすすめの装備品セットの記載、サンプルシナリオも状況がイメージできてわかりやすかったです。

(他のTRPGの本によってはわかりにくい箇所もあるので、経験者の方に教えてもらいながらプレイしています。)

プレイ人数は2〜5人ですが、人数によって難易度や敵の数などを調整できます。(調整の仕方も本に記載されています。)

プレイ時間はシナリオにもよりますが2〜3時間程度。

サンプルシナリオもわかりやすく、ゲームシステムや世界観を掴むのに丁度よいです。

全体的にTRPGの中では遊びやすい部類に入るので、小説やアニメでゴブリンスレイヤーに興味を持った方にも遊んで欲しいおすすめのTRPGです!

▽冒険記録用紙(キャラクターシート)。サンプルキャラクターから作成するとすぐにできます。
ゴブリンスレイヤー TRPG

▽公式サイトからダウンロードできるチャート。これがあると進行もわかりやすいですね。
ゴブリンスレイヤー TRPG

▽ゴブリンスレイヤーTRPG