YU@ボドナビ(@boardgameblog2)です!
今回は探偵と助手が事件を解決する推理系TRPG「フタリソウサ」をレビューします!
「フタリソウサ」は探偵と助手がバディとなり、事件や問題を解決するTRPGです。
この設定はシャーロック・ホームズ、古畑任三郎、相棒など推理小説やドラマにもよく使われるので、だれでもイメージがしやすいと思います。
このフタリソウサの大きな特徴は最大3人という少人数で遊ぶTRPGである点ですね!
探偵、助手、GM(ゲームマスター)の3人です。
TRPGはワイワイと言いながら遊ぶゲームというイメージが強いので最初は不安でしたが、人数が少ない分フォローがしやすく、初心者でも安心して遊ぶことができます。
シート類の準備も少ないので他のTRPGに比べても遊びやすいです。
探偵と助手の二人が立ち寄る「たまり場」や、探偵が持つ「異常な癖」など、推理ドラマが好きな人にはたまらないポイントもゲームに多く取り入れられています。
推理小説やドラマが好きな人、少人数でじっくり遊びたい人やTRPG初心者の方にもおすすめです。
▽フタリソウサ
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目次はこちら
フタリソウサってどんなTRPG?
- 探偵と助手が事件を解決する推理系TRPG!
- 最大3人という少人数で遊ぶ画期的なゲームシステム!
- シート類の準備や記入が少なくて遊びやすい!
フタリソウサの評判
ふとお店に行くと、しおりさんGMでTRPG フタリソウサをされていたので、混ぜてもらうことになりました♪
バディとなり事件を解決する、基本3名で遊ぶTRPG。2時間ちょっとと、比較的ライトに遊べて、刑事ものの推測を行なう所が面白いもの‼️😚
気に入ったので、ルールブックも買いました♪ pic.twitter.com/kEcK9kvUfq— ゆーすけ 🐸☔ (@Fancy_cat12) 2019年5月26日
昨日、TRPG フタリソウサを2人で遊びました。古書店に通う文学女子大生と彼女を慕う小学生の少女の事件簿。中々楽しかった!
シンプルなシステムながら、探偵モノとしてしっかりロールプレイできる。短時間、少人数で盛り上がれる良いシステムでした!
是非、プレイしてみてください pic.twitter.com/Sn3ymHuP33— 8ノ字切手 (@8nozikitte) 2019年5月25日
フタリソウサのGMでした!前日にサンプルシナリオを読んだところ「…これ自作した方が都合良いな?!」と慌てて作ったシナリオでしたが、楽しんで頂けたようでなにより!探偵と助手のパワーバランスが絶妙ですね…!!🕵️
オカルトマニアのおじさま探偵と、ご令嬢大学生の助手でした! pic.twitter.com/LN9XFZApvT— さとう🎲ぶんぶんスタッフ (@att_satou) 2019年5月26日
フタリソウサはこんな人におすすめ!
- TRPGが好きな人
- TRPG初心者の人
- 少人数でじっくり遊びたい人
- シャーロック・ホームズなど推理や探偵ものが好きな人
- 異常な癖がある人
▽2〜3人で遊ぶ珍しいTRPG。
▽シャーロック・ホームズや古畑任三郎を彷彿とさせる「探偵」と「助手」という設定ですでに面白そう!
フタリソウサの詳細データ
キミと一緒なら、どんな難事件も解決できる発生する難解な事件。事件を追うのは、探偵。探偵を助けるのは、助手。
探偵は優秀で、事件のことなら先のことまで見通して「知っている」。助手も、探偵が異常な癖を持つことを「知っている」。
その二人が助け合わなければ、事件はたちまち迷宮入りしてしまう。迫りくる難事件に、二人の力を合わせて立ち向かえ! 頼れるのは、パートナーだけだ!絆と推理を描く、バディサスペンスTRPGが登場!小人数(プレイヤーは最大二人)で遊ぶための、バディもの捜査TRPGが登場! プレイヤーは探偵と助手になって、難事件に挑む!
バディが活躍するリプレイとルール、3本のシナリオが詰まったお得な一冊です!
(Amazonより)
- 作品名:フタリソウサ
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著者:平野 累次、冒険企画局
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出版社:新紀元社
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ジャンル:推理・思考系/チーム戦&協力系/サイコロ系/コミュニケーション系/TRPG
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プレイ人数:2〜3人
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プレイ時間:3時間程度?
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ルール難易度:★★☆☆☆(初心者の人は経験者と一緒にプレイしましょう。)
フタリソウサの目的(概要)
このTRPGは事件の重要なところを見抜く「探偵」と探偵を支えながら一緒に捜査をする「助手」の2人組になって、「謎」を持つ様々な事件に挑むゲームです。
定番の殺人密室!密室に変えたトリックは一体何なのか?
謎の死体を追う!この死体がどんなバックボーンを抱えていたのか?
猫が消えた理由を追う!猫が消えた意外な理由?
探偵と助手が挑むことができる謎はいろいろあります。
たとえ死体が出なくても、「謎」に隠された「真実」を追うのが探偵と助手です。
事件の真実を見つける過程で、探偵と助手は、お互いに対して様々な感情を得ていきます。
その中には気に入ったものや気に入らないものもあるでしょう。
そうしたパートナーに対する心の機微もこのゲームでは表現していきます。
さあ、パートナーの手を取りましょう。どんな謎でも二人でなら解き明かされるはずです。
(書籍「フタリソウサ」より)
フタリソウサの準備
- ルールブック:最低1冊、できれば参加者1人につき1冊あると便利。
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シート類:二種のキャラクターシート、たまり場シート、事件調査シート、プレイサマリーなどをコピーして準備します。
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知ってたカード:シナリオに使用するカード。GMがコピーとして切り取り、カード状にしてください。カードにした「知ってたカード」はカードゲームなどに使われるスリーブに入れたり、厚紙に貼ったりすると便利です。
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サイコロ:1回のセッションに六面体のサイコロが4個、10面体のサイコロが3個程度必要。
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コイン、チップ、おはじきなど:【余裕】と言う増減しやすいポイントを管理するもの。12個程度必要。
シート類はフタリソウサの公式サイトからダウンロードできるので利用しましょう。
▽カバーを外すと事件調査シートになっています。
キャラクター
フタリソウサは「探偵」と「助手」の2つの立場のキャラクターを使って進行していきます。
「探偵」と「助手」のキャラクターはどちらもお互いのパートナー(自分以外のPCのこと)と大きく関わっています。
ですので、セッションを共にするプレイヤーと相談をしながら作ることを推奨します。
探偵と助手は、どちらも現代日本に住む、「事件に首を突っ込みたがる」あるいは「事件に巻き込まれる」ようなキャラクターを想定しています。
探偵
フタリソウサの「探偵」とは、鋭い洞察力や事件に高い推理能力を持ち、事件を解決に導くことができる人を指しています。
かの有名な名探偵シャーロック・ホームズのような人たちです。
シャーロック・ホームズ以外にも名探偵はたくさんいます。
テレビドラマ、漫画、小説など様々な媒体のノンフィクションで名探偵が現れてきました。
このゲームの探偵は、彼らのような素晴らしい能力を持っています。
助手
フタリソウサの助手は探偵の仕事を助ける存在です。
探偵がシャーロック・ホームズならば、こちらはワトスンでしょう。彼も事件解決のために奔走しました。時にはホームズから賞賛されることさえあります。
それを反映して、フタリソウサの助手も事件解決に必要な能力を持っている人間として扱っています。
決して探偵に劣った人間と言う事はありません。
具体的に、どんな能力が助手にはあるのかといいますと、「コネクション」と「強い心」というものを持って持っています。
人間関係をうまく構築し、時には人の手を借り、「異常な癖」によって暴走しがちな探偵をうまくコントロールします。
探偵に置いていかれそうなことがあっても、決してあきらめずに食らいつく。そんな人たちがこの助手です。
たまり場
探偵と助手のPCには、大切にしている「たまり場」があります。
たまり場は、探偵と助手がなんとなく立ち寄る場所で、バディの2人が様々な交友をする場所でもあります。
たまり場は探偵事務所やPCが所属する部署のような拠点でも良いですし、いつも立ち寄っている小料理屋や本屋でも構いません。
フタリソウサのセッションを行う場合、たまり場の詳細についてまとめた「たまり場シート」をテーブルの上に置いておく必要があります。
フタリソウサのルール(ゲームの流れ)
フタリソウサでは1回のゲームのことを「セッション」と呼びます。
セッションではまずゲームマスターが状況を説明します。
プレイヤーたちは、その説明を聞いた上で自分のキャラクターにどんなことをさせるか考え、宣言します。
こうしたプレイヤーとゲームマスターの対話でセッションを進めていくわけです。
セッションは、「たまり場フェイズ」「事件発生フェイズ」「捜査フェイズ」「真相フェイズ」「終了フェイズ」の順番に発生します。
たまり場フェイズ
たまり場フェイズは、各プレイヤーが自分のPCについて説明をしながらパートナーとどう関わり合っているのかを決定するフェイズです。
たまり場フェイズは「自己紹介と呼び名の決定」「思い出語り」「【余裕】の獲得」「思い出感情の決定」の順でおこないます。
事件発生フェイズ
事件発生フェイズが名探偵とその助手が、どうして事件と関わることになったのかを描くフェイズです。
事件発生フェイズは、「事件の説明」「事件調査シートの用意」「知ってたカードの配布」「初動捜査」を行います。
捜査フェイズ
操作フェイズは、PCたちが事件の調査を行い、真実にたどり着くまで、あるいはたどり着けなかったところまでを描くフェイズです。
捜査フェイズは以下の順番で進行します。
- サイクルの開始
- シーンの開始
- シーンの行動
- シーンの終了
- サイクルの終了
シチュエーション捜査
このルールは、探偵と助手が事件の調査を行い、事件のキーワードを手に入れるまでの場面を表現したものです。
PCは「どんなシチュエーションの捜査をしたいか」を決め、それに対応したイベントがランダムに発生します。
この時発生するイベントは、小さなシナリオのようなもので、「読み上げて進行するだけで、刑事ものや探偵ものような捜査シーンを楽しめる」ようになっています。
またイベント中は様々な特殊処理を行うことがあります。
真相フェイズ
真相フェイズでは、PCたちがシナリオ上設定された犯人を見つけ出し、真相を暴きます。
真相フェイズは「事件の振り返り」「犯人はお前だ」の順番でおこないます。
終了フェイズ
終了フェイズはゲームの結末を描きます。
PCたちのこれまでの行動によって「迷宮入り」「事件解決」のうち、いずれかが発生します。
その後、「気遣う」「思い出の品の獲得」「ゲストの獲得」「異常な癖の変更」「リセットと持ち越し」「レベルアップ」を行います。
うっかりが発生する条件を満たしている場合、(ヒントモード中に犯人の名前を伝えてしまった場合)は、「うっかり」を最後におこないます。
サンプルシナリオ
シナリオ1:山の死体
この事件は夏に起こります。
登山サークルの知り合いと一緒に、近所の山でキャンプすることになったPCたちはキャンプ場の近くで死体を発見してしまいます。
その死体はキャンプに誘った知り合いの親友でした。
この山で何か起こって、なぜこの人物が死ななければならなかったのか、それを確かめるべく知り合いは探偵を事件解決の依頼をします。
シナリオ2:助手SOS!地方銀行に潜む闇
助手PCが地方銀行のマロン銀行に行って手続きをしていると、そこに銀行強盗が現れました。
銀行強盗は3人組のチームで瞬く間に銀行を占領し、助手PCを含めた客数名の従業員が人質にとられてしまいます。
従業員の決死の通報によってマロン銀行は警察が包囲しますが、犯人グループは籠城に出ます。
助手PCは人質の身で動き、探偵PCは銀行の外で行動することになります。
捜査を進めるうちに、どうやら犯人グループの目的は銀行強盗では無いことがわかっていきます。
一体、この地方銀行にはどんな事情が隠されているのでしょうか?
シナリオ3:箱の中の猫
PCたちの元に、猫探しの依頼が舞い込んできます。
依頼人が探している猫は、「ブチ」と言うブチ模様が特徴の猫です。
その猫を探しているうちに、PCたちは他の事件に巻き込まれることになります。
▽フタリソウサのルール説明等はこちらの紹介動画がわかりやすいです。
フタリソウサのおすすめポイント
探偵と助手が事件を解決する推理系TRPG!
「フタリソウサ」は探偵と助手というキャラクターになり、事件を解決していく推理や事件解決を楽しむTRPGです。
このフタリソウサの大きな特徴は探偵、助手、GMという最大3人で遊ぶ少人数のTRPGですね!
TRPGと言えばプレイヤーは4人程度でワイワイ言いながら楽しむものだと思っていたので、このフタリソウサのゲームシステムは画期的だと思います。
少人数で楽しいのかなという不安がありましたが、実際にプレイしてみると少人数でじっくりと話し合いながら進めることができるので安心感があり楽しめました。
TRPGは最初わからないことが多いので、初心者の方にはこの「安心感」はとても大事ですね。
少人数なので置き去りにされることがありません。
「探偵」と「助手」という設定はシャーロック・ホームズや古畑任三郎で馴染みがありわかりやすくていいですね。すぐに物語に入っていけます。
たまり場や探偵の異常な癖というのもこの世界観を楽しむのに一役買っています。
大人数でワイワイと盛り上がるTRPGではありませんが、少人数でじっくり遊びたい人や推理小説やドラマが好きな人、TRPG初心者の人におすすめです。
最大3人という少人数で遊ぶ画期的なゲームシステム!
先程も書いた通りプレイ人数は2〜3人と少人数です。
そのため、準備も少なくて済みますね。
キャラクター作成も2名分で、書く項目も他のTRPGに比べると少なくてわかりやすいです。
その分、一人ひとりの個性や人間関係をじっくり楽しめると思います。
プレイ時間はシナリオによって異なりますが、プレイヤーのレベルや経験度に合わせて進めると安心です。
「少人数で遊ぶTRPG」という画期的なゲームですが、準備の少なさやプレイヤーのフォローのしやすさを考慮すると、とても遊びやすいTRPGと言えますね。
▽今回は助手としてプレイしました。探偵もやってみたい!
▽ルールサマリーもプリントアウトすると遊びやすいです。
▽フタリソウサ
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