YU@ボドナビ(@boardgameblog2)です!
今回は場に出されたカードを取り合う競り系カードゲーム「翡翠の商人」をレビューします!
「翡翠と商人」は各ラウンド毎に8枚のカードをテーブル上にならべ、それぞれ欲しい枚数を宣言します。
このゲームの特徴は「宣言した枚数が少ない人からカードを取れる」という点。
「3枚欲しい」→「2枚欲しい」→「1枚欲しい」と枚数を少なく宣言し、一番少ない人がカードを取れます。
当然受け取れる枚数も少なくなりますが、どうしても欲しいカードを狙って少なく宣言するのか、点数が低くても数多くのカードを取れるように狙うのかは性格が出ますね。
集めたカードもそれぞれ得点が異なり、集めた枚数に応じて得点が増えるカード(翡翠カード)や、ポーカーのようにセットを揃えて高得点が得られるカード(書物カード)などがあります。
狙ったカードは取れなかったけど、気づいたたら高得点になっていることも…。
カードは中東アジアのようなおしゃれな模様のデザインで凝っていて良いですね!
競りゲームは難しいというイメージもありますが、「それ欲しかったのに!」「実はこっちを狙ってた!」など、ワイワイといいながら気軽に遊べます。
カードゲームが好きな人はもちろん、普段競りゲームをプレイしたことがない人にもおすすめです!
▽翡翠の商人
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目次はこちら
翡翠の商人ってどんなボードゲーム?
- 場に出されたカードを取り合う競り系カードゲーム!
- シンプルなルールで少人数でも大人数でも面白い!
- 中東アジアの雰囲気の様な凝ったカードデザイン!
翡翠の商人の評判
翡翠の商人をやった!
こりゃ面白い。
短時間でできるが悩ましい競り。 pic.twitter.com/X2cLhA2b9a— 揚子江(ヨースコー) (@yosukoedo) 2019年6月7日
「翡翠の商人」
競りゲー
様々な特典形式の商品(カード)を競る
競り方は取りたいカードの枚数をどんどん下げて行く方式
端数の宣言、2.5の宣言で取れば3枚取って1枚返すのルールが秀逸 pic.twitter.com/CKLwWkMvjc— HAL(正体隠匿ゲームLOVE) (@HAL8811) 2019年6月7日
[翡翠の商人]
カード獲得数を用いた競りゲーム♪
毎回でる8枚のカードに対し、何枚欲しいかを競りするゲーム。
より小さい数字を宣言すればカードを選んで獲得できる。これ、気になってたんです♪
競り独特の悩ましさたっぷり。でも最終的にはカードを何かしら貰えるので、競り初心者でも安心。 pic.twitter.com/CBhOrXhOoY— ゆーすけ 🐸☔ (@Fancy_cat12) 2019年6月6日
翡翠の商人はこんな人におすすめ!
- 競り系のゲームが好きな人
- コンパクトなカードゲームが好きな人
- 駆け引きのタイミングが上手な人
- 臨機応変に対応できる人
- お金が好きな人
▽交易をしながら富を増やしていく短時間でしっかり楽しめる競り系カードゲーム!
翡翠の商人の詳細データ
「翡翠の商人」は入門用の競りゲームです。
競りの駆け引きを簡単なルールと短い時間に凝縮しました。
プレイヤーは隊商の長として翡翠や香辛料などの財宝カードを集めます。
それぞれの財宝には特別な得点計算ルールがあり、組み合わせによって価値が高くも低くもなります。
あるカードはあなたにとっては有益でも他のプレイヤーには無価値かも知れません。
巧みな分配で富を積み上げるのは誰でしょうか?
(Amazonより)
- 作品名:翡翠の商人
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デザイナー:西村裕
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メーカー:スパ帝国
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ジャンル:競り系/駆け引き&心理戦系
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プレイ人数:2~5人
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プレイ時間:20分
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対象年齢:10歳以上
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ルール難易度:★☆☆☆☆(初心者でもすぐに遊べます)
翡翠の商人の目的(概要)
交易と言う名の黄金が砂漠には眠ります。
あなたは隊商の長となり、翡翠や香辛料など様々な公益品を集めます。
狡猾な分配によって競争相手を出し抜き、最後に最も大きな財産を築くのは誰でしょうか?
(「翡翠の商人」説明書より)
内容物確認
- 翡翠カード:12枚
- 金カード:8枚
- 贋金カード:6枚
- 香辛料カード:14枚
- 書物カード:16枚
▽内容物一覧。デザインがわかりやすくて綺麗ですね!
▽翡翠カード。集める個数が増えるにつれて点数がアップしていきます。
▽金カード。数字がそのまま点数になります。
▽贋金カード。金カードよりも多く持っていると価値が0(ゼロ)になります。
▽香辛料カード。多く持っている人から順位付けし、それぞれ決まった点数が得られます。
▽書物カード。A〜Eを揃えることで大きな得点が得られます。
翡翠の商人の準備
すべてのカードをよく切って山札にします。
席順と最初のプレイヤーを公平な方法で決めます。
▽カードをシャッフルして山札を作ります。
翡翠の商人のルール(ゲームの流れ)
ゲームは7回のラウンドにわたって行われます。
ラウンドごとに山札から8枚のカードをめくり、プレイヤー同士で分配します。
集めたカードの合計価値(得点)が最も多いプレイヤーの勝ちです。
ラウンドの流れ
- 山札から8枚のカードをめくり、全員に見えるようにテーブルの中央に並べます。
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そこから「何枚取りたいか」と言う競りプレイヤー同士でおこないます。
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最も少ない枚数を言ったプレイヤーが好きなカードを選んで自分のものにします。
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カードを取ったプレイヤーは、それを全員に見えるように表向きで自分の前に置き、そのラウンドが終わるまでお休みです。残りのプレイヤーで同じように競りを繰り返します。
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最後の1人になったら残っているカードを全て引き取ります。これでラウンド終了です。
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次のラウンドは最後にカードを取ったプレイヤーから始めます。
※1ラウンドごとに全員が1回ずつカードを取ることになります。
▽8枚めくり全員が見やすいようにテーブルに並べます。
▽取ったカードは公開情報なので、表向きにして置きます。
競りのやり方
- 最初のプレイヤーは取りたい枚数を言います。
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そこから時計回りに1人ずつ、それより少ない枚数を言うか「パス」します。
※また「○枚取って1枚返す」ということもできます。
・「○枚取る」より0.5が少ない数として扱われます。(3枚>3枚取って1枚返す>2枚)
・カードを選んで取った後、元々持っていたカードから1枚選んでテーブル中央に移します。
・テーブル中央に移されたカードはそのラウンドで他のプレイヤーが取ります。※贋金カードは「○枚とって1枚返す」で返すことはできません。
・「1枚取って1枚返す」が最小です。これより下はありません。 -
パスをしたプレイヤーはその競りにはもう参加できません(ハードパス)。カードを取るプレイヤーが決まるまで順番を飛ばされます。
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1人を除いて全員がパスしたら、残ったプレイヤーが宣言した枚数だけカードを取ります。
【例1】
▽1. 最初のプレイヤーのAが4枚と宣言し、そこから時計回りにB、C、Dがそれより少ない枚数、またはパスを宣言しました。
▽2. 再び順番が回ってきたAはパスを宣言。次にBが1枚と宣言しました。
▽3. 最小の宣言をしたBは好きなカードを1枚(宣言した枚数)を選んで自分の前に表向きに置き、このラウンドが終わるまでお休みとなります。
※全員「返すカード」がないので最小は1枚です。
【例2】
▽1. 前ラウンドの最後にカードを獲得したプレイヤーのCが3枚取って1枚返すと宣言しました。
Dは2枚と宣言。Aは1枚と宣言。Bは1枚取って1枚返すと宣言したかったのですが、持っているカードが「贋金」だったので返せず、パスを宣言しました。
▽2. 再び順番が回ってきたCはパスを宣言。次にDが最小の1枚取って1枚返すを宣言しました。
▽3. 最小の宣言をしたDは好きなカードを1枚(宣言した枚数)を選んで自分の前の1枚と入れ替え表向きに置きます。その後、このラウンドが終わるまでお休みとなります。
※上記の写真は一部ミスがあります!贋金カードは「○枚とって1枚返す」で返すことはできませんので、返す時は他のカードを使用してください!
ゲームの終了と勝敗
- 山札がなくなったら最後のラウンドです。
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最後のラウンドが終わったらゲームは終了となり、合計価値(得点)の計算を行います。
得点計算
【金】
数字がそのまま得点になります。
【贋金】
数字がそのまま得点になります。
ただし、集めた贋金の合計が集めた金の合計を上回ってしまったプレイヤーは、贋金が全て0点になってしまいます。
【翡翠】
集めた枚数に応じてカード下表の点数が得られます。
【香辛料】
プレイヤーごとに集めた香辛料の価値を合計し比較します。
1番多く集めたプレイヤーは24点、2番目のプレイヤーは12点、3番目のプレイヤーが6点が得られます。
※得られるのは順位に応じた点数だけで、香辛料自体に点数は無いことに注意してください。
※同点の場合は、その順位と次の順位の点数を足して分け合います。例えば2人のプレイヤーが同着1位であれば18点ずつ得られます。
【書物】
ABCDEのセット1組ごとに20点が得られます。
セットから1枚欠けたものをなら10点、2枚欠けたものは5点になります。
セットにならないカードは1枚1点です。
※1人のプレイヤーが複数のセットを完成させた場合、それぞれの点数が与えられます。
※XはABCDEのどれとしても使えます。最後の得点計算の時に何にするか宣言してください。
- 集めたカードの合計価値(得点)が最も多いプレイヤーの勝ちです。同点の場合はより大きな価値(得点)の金カードを持っている方が勝ちとなります。
▽翡翠の商人のルール説明等はこちらのプレイ動画がわかりやすいです。
翡翠の商人の遊び方例
ここからは実際に翡翠の商人を遊ぶ流れを説明します。
今回は4人でプレイしました。
▽8枚めくり場に並べます。
▽まずは翡翠と贋金のカードをゲット!翡翠カードを狙っていこうかな…。
▽翡翠カードが3枚も出た!
▽翡翠カードを2枚ゲット!
▽最終結果は37点で3位でした。(香辛料は得点にならなかった)書物カードを効率よく揃えたプレイヤーが勝利しました。
翡翠の商人のおすすめポイント
場に出されたカードを取り合う競り系カードゲーム!
「翡翠の商人」は場に出されたカードを取り合う手軽な競り系カードゲームです。
ラウンド毎に8枚のカードを並べ、競りを行いながら欲しいカードを取ります。
このゲームの面白いところは、「欲しいカード枚数を減らしながら宣言する」という競りのやり方です。
「3枚欲しい!」→「2枚欲しい!」という感じですね。
一番少ない枚数を宣言した人がカードを得られますが、当然受け取れる枚数が少ないのでジレンマになります。
また、「2枚取って1枚返す!(1.5)」ということもできますが、返すカードも事前に持っておく必要があります。
このあたりはよく考えられていますね。さすがワーカープレイスメントゲームとして評判が高い「ナショナルエコノミー」も作成したスパ帝国です!
ルールは子供もすぐに遊べるくらいシンプルながら、しっかりと駆け引きが楽しめます。
集めたカードは得点になりますが、枚数を多く集めるほどポイントが上がる「翡翠カード」や、セットで集めると高得点が得られる「書物カード」などがあるので、何を集めるのか各プレイヤーの性格も出ますね。笑
「そのカード俺が欲しかったのに!」「よっしゃ!揃った!」など、短いプレイ時間ながら盛り上がります。
ちょっとした空き時間にも楽しめるので、ライトな競りゲームとしておすすめです!
シンプルなルールで少人数でも大人数でも面白い!
プレイ時間は20分程度ですが、慣れればテンポよく進むので体感的にはもう少し短いです。
毎回場に出る8枚のカードが変わるので、何回遊んでも考えどころがあるので楽しいです!
どういう状況になっても臨機応変に狙うカードを変えることができる人が強い気がします。笑
プレイ人数は2〜5人ですが、2人など人数が少ないと本気モード、5人など人数が増えるとワイワイ言いながら遊ぶのがおすすめ。
対象年齢は10歳からなので、小学校高学年くらいからは問題なく遊べると思います。
お金や宝石を集めるゲームなので、大人同士でお酒やワインを呑みながら贅沢に遊ぶのも良いですね。笑
中東アジアの雰囲気の様な凝ったカードデザイン!
デザインは中東アジアの雰囲気の凝ったデザインです。模様もおしゃれ。
カードゲームはデザインが良いとテンション上がりますね!
サイズは小箱サイズで、小箱ゲーム好きとしては管理や持ち運びがしやすくて嬉しいです。
値段は1500円程度(Amazon)と安いのも嬉しいポイント。
通販以外だとボードゲームショップで購入できます。
競り系のゲームは難しいという印象を持っている方も多いと思いますので、ぜひ一度プレイして欲しいですね!
▽翡翠の商人
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