YU@ボドナビ(@boardgameblog2)です!
今回はアナログゲームの様々な面白さが詰まった箱庭系ボードゲーム「キングドミノ」をレビューします!
キングドミノは5×5のマスになるようにドミノを配置して王国を作る箱庭系ボードゲームです。
元々評判が良いボードゲームですが、2017年にドイツのエッセンでボードゲーム大賞を獲ってからはさらに人気になりました。雑誌などにも取り上げられていましたね。
箱庭系のボードゲームと言えば枯山水なども有名ですが、作りながらワクワクします!最後は写真を撮りたくなりますね!
見た目だけでなくゲーム内容もよくできています。
王国を作るためのタイルの裏面には数字が描かれており、数字が大きいほど獲得できるポイントが高いです。
しかし手番は数字が小さい人からなので、常に2手3手を考えながらタイルを取っていかなくてはいけません。
またタイルも5×5のマスに置かなくてはいけないためパズル要素もあります。うまく組み合わさった時は気持ちいい!笑
様々なボードゲームの面白さが詰まったキングドミノですが、1プレイはわずか15分!
手軽に楽しめるのもこのゲームの人気の秘密ですね。
友人同士でワイワイ楽しむのも良し、ジレンマに対する思考力や得点計算などお勉強にもなるので家族で遊ぶのもおすすめです。
▽キングドミノ
目次はこちら
キングドミノってどんなボードゲーム?
- ボードゲームの様々な面白さが詰まった箱庭系ボードゲーム!
- 絵本の様な可愛いデザインで写真を撮りたくなる!
- 2017年のドイツ・エッセンで大賞受賞!
キングドミノの評判
2017年ボードゲーム個人的6位「キングドミノ」今年のドイツ年間ゲーム大賞に選ばれた今年を代表するゲーム。やってる事はドミノなんだけど、お城の周りに街が出来ていくのは楽しい。絵柄もポップだし。感覚的に遊べるって重要ですね。点数計算を楽に出来る方法があればなぁ。 pic.twitter.com/TYZ8RH6s9x
— 阿曽山大噴火 (@asozan_daifunka) 2017年12月29日
キングドミノ、短時間で終わるのに奥が深い良いゲームだった。 pic.twitter.com/l33YFyuRWh
— 平坂読@妹さえいればいい。 (@hirasakayomi) 2018年2月5日
こないだフットサルメンバーとのゲーム会用に、キングドミノのタイル一覧と得点表を作って割と便利だった。
タイル一覧表はラベル用紙に印刷して適当なカードに貼り付けて、得点表はA4で印刷して四つ切りに。
得点表あると低学年でも計算しやすいので、子供さんと遊ぶときにどうぞ。 pic.twitter.com/v6fhqVR5MW— なかた (@Naktak6) 2018年5月9日
キングドミノはこんな人におすすめ!
- 手軽に楽しめる箱庭系ボードゲームが好きな人
- カルカソンヌや枯山水が好きな人
- インスタ映えするゲームが欲しい人
- 駆け引きが得意な人
- 2手、3手先を読むのが得意な人
- 自分の国を作ってみたい人
キングドミノの詳細データ
ドミノのような二つのマスで構成された土地タイルをうまく並べて、美しい王国を作り上げましょう!
プレイヤーは、並べられたタイルから自分の欲しいタイルを選び、それを自分の前に配置していくことになります。
この時の選択順は、直前に選んだタイルによって決まります。
タイルには、番号が振ってあり、その番号が小さかった順に選択順が決まるのです。
大きい番号のタイルは、得点を獲得するために効果的なものが多く用意されています。つまり、直前に選んだタイルがより効果的だと思われるタイルであるほど、次のタイル選択の順番は遅くなってしまうのです。
効果的なタイルを選ぶことはとても重要ですが、そのあとのタイル選択の順番を踏まえることも、また、重要なのです。
もちろん、タイルのマス構成によって、小さい番号のタイルのほうが自分にとってより効果的だったり、配置の自由度が高い場合も多いでしょう。
このタイル選択の悩ましさは、手軽でありながら、非常にしっかりとした面白みを味合わせてくれます。
加えて、パズル的な面白さも、このゲームの魅力です。
自分の王国は、最終的に5×5のマス目で構成されたものでなければならないため、タイルは配置する際には、安易に得点だけを考えていてはダメなのです。
地形の繋がりと、タイルに描かれた王冠の数によって最終的な得点が決まります。
うまく配置して、より高い得点を目指しましょう。
とても手軽なゲームではありますが、順番を踏まえたタイル選択の悩ましさ、パズル的な思考など、ゲームとしての面白さを存分に味わうことのできる、大推薦の一作です。
(Amazonより)
- 作品名:キングドミノ(英語:kingdomino)
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デザイナー:Bruno Cathala(代表作:モウ)
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メーカー:Blue Orange
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ジャンル:推理・思考系/タイル系/パズル系
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プレイ人数:2〜4人
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プレイ時間:15分
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対象年齢:8歳以上〜
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ルール難易度:★☆☆☆☆(初心者でもすぐに遊べます)
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受賞歴:ドイツ シュピール 2017年ゲーム大賞 大賞受賞
内容物確認
▽内容物一覧
▽スタート位置に使用するお城。正直これなくてもゲームとして成立するが、あった方が雰囲気でますね。
▽国王駒。タイルをキープする時に使います。
▽スタートタイル。最初はこれに接するようにドミノタイルを置いていきます。
▽ドミノタイル一覧その1。左上から1〜10、2段目が11〜20、3段目が21〜30です。
▽ドミノタイル一覧その2。左上から31〜40、2段目が40〜48です。
▽1と25と48の比較。数字が大きいほど高得点に必要な王冠マークが入っています。
▽絵柄が面白いタイルをピックアップ。一つ一つにストーリーを感じられて面白い!絵柄はすべてちがいます。
▽説明書の裏には使われている絵柄の枚数一覧が書かれていてわかりやすいです。
キングドミノの目的
5×5の形にドミノを配置し、王国を作ります。
最終的に最も多くの名声点を獲得したプレイヤーの勝利です。
ゲームの準備
- 自分の国王駒を取ります。(2人プレイ:自分の色の駒を2個、3、4人プレイ:自分の色の駒を1個)
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各プレイヤーはスタートタイルを表面にして、その上に城を置きます。
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すべてのドミノの数字面を表向きにしてよく混ぜ、箱の中に入れて山札をつくります(2人プレイ:ランダムに24枚取り除き、残りの24枚を使います。3人プレイ:ランダムに22枚取り除き、残りの36枚を使います。4人プレイ:48枚すべてのドミノ使います)
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その後、王国駒の数に等しい枚数のドミノ(つまり3人プレイでは3枚、2人&4人プレイゲームでは4枚)を山札から引き、数字面を表向きにして昇順で1列に並べて並べておきます。最後にこれらのドミノの地形面を表向きにします。
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誰か1人が全ての王国駒を手の中に握ってよく混ぜ、その後1個ずつ取り出します。
駒が出てきたプレイヤーは列に空いている任意のドミノの上に駒を置きます。各ドミノには駒を1個だけおくことができます。このため最後のプレーヤーに選択肢はありません(2人プレイでは各プレイヤーはドミノを2枚ずつ(駒1個ごとに1枚)選びます) -
すべてのドミノが選ばれたら、プレイヤーは4と同じ手順に従って、新たなドミノを引いて新たな列を作ります。
▽自分の色の国王駒とお城とスタートタイルを受け取ります。
▽山札のタイルはこのように入れておくと取りやすいです。
▽最初のタイルを取り出し小さい数字の順番に並べます。(今回は4人プレイの場合です)
▽数字の並び順のままひっくり返して絵柄の面を表向きにします。
▽スタートプレイヤーから順番に欲しいタイルの上に国王駒を置きます。
ゲームの流れ
- ドミノの列にある国王駒の位置によって手番が決まります。自分の駒が列の1番上(数字の小さいドミノ)の上に置いているプレイヤーから始めます。
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手番プレーヤーは以下の2つのアクションを実行します。
1:接続ルール(後に記載)に従って選んだドミノを自分の領土に追加します。
2:新たな列にある新たなドミノを1枚選び、その上に国王駒を置きます。
- そのあと2番目のドミノに駒を置いているプレイヤーがこのアクションを実行し…というように、最後のプレーヤーが2アクションを実行するまで続きます。
※2人プレイでは、各プレイヤーはAとBのアクションを2回ずつ(王国駒1個とごとに1回)を実行します。
- その後、新たなドミノの列を作り、新たなターンを始めます。
※3、4人プレイでは12ターンに渡ってゲームをプレイします。
※2人プレイでは(各ターン毎に各プレイヤーが2回ずつ出番を実行するので)6ターンだけプレイします。
▽次のタイルを並べます。(並べ方は前回と同じように数字の小さい順)
▽表向きにひっくり返します。
▽一番小さい数字のタイルの人(今回は黄色)からタイルを自分の領土に配置して次の列からタイルを選んでキープします。
▽4人とも領土の配置→次のタイルのキープが終わったらターン終了です。基本的にこれの繰り返しでゲームが進みます。
接続のルールについて
プレイヤーは王国を5×5マスの中で作らなければなりません。
プレイヤーは以下のいずれかの方法でドミノを置きます。
- スタートタイルにつなげてドミノを置く。(スタートタイルはワイルドとしてどんな地形にも繋げられる)
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最低1つの同じ種類の地形に接するように置く。(斜めは付加)
上記のルールに従って置けない場合は、そのドミノを捨て札にする。(得点を得られない)
又、5×5のマスに収まらない場合はそれ以降のドミノを捨て札にする。
▽最初の1枚を置いた状態。
▽2枚目を置いた状態。(海のタイルをつなげています。)
▽3枚目を置いた状態。このように自分の領土を広げていきます。
▽5×5マスに入らないタイルは捨て札になります。
ゲームの終了
最後のドミノが並べられ、ドミノがなくなったら終了です。
各プレイヤーは自分の王国の名声点を計算します。
名声点は「地所のマスの数×その地所に含まれている王冠の数」で計算します。
※地所=縦か横につながっている同じ種類の地形マスのグループ。
※スタートタイルはどの地所にも含まれません。
※王冠が1つも無い地所は名声点は無しです。
各プレイヤーそれぞれで名声点を合計し、最終的に1番多い人の勝利です。
同点の場合、その中で最も大きな地所(王冠の数は問わない)を持っているプレイヤーの勝利です。
それでも同点の場合は、最も多くの王冠を持っているプレイヤーの勝利です。
▽最終の状態。この場合、
海:地所数6×王冠2=12点
森:地所数4×王冠2=8点
草原:地所数4×王冠1=4点
砂漠:地所数2×王冠1=2点
合計は26点です。
▽森と砂漠が多い領土。
▽沼地と鉱山が多い領土。ゲームをする度に様々な領土ができあがるので面白いですね!
▽キングドミノのルール説明等はこちらのプレイ動画がわかりやすいです。
キングドミノの遊び方例
ここからは4人プレイを例として遊びます!
▽最初はタイル1枚とお城からスタート。(私は青プレイヤー)
▽最初のタイルをキープした状態。鉱山狙いです。うまく行くのか?!
▽1枚目のタイルを配置。
▽次のタイル登場。
▽鉱山が無かったので、王冠2の草原をゲット!
▽2枚目のタイルを配置。絵柄がバラバラなので、横に配置してどんな絵柄にも対応できるようにしておきます。
▽王冠3つの鉱山登場!
▽黄色にあっさり取られてしまった…。欲しいタイルを狙うために、1手前であえて数字の小さいタイルをとっておくのも作戦ですね。
▽今回は鉱山をゲット!
▽同じ絵柄の組み合わせが出る場合もあります。こういう場合は少しでも先手になるように数字の小さいタイルを取っておきましょう。
▽鉱山をつなげつつ砂漠も増やしていく。
▽森もつながりそうかな?
▽最終の状態。森のタイルはつなげられないので、捨て札です。
それでは最後に得点計算です。
鉱山:地所数4×王冠6=24点
砂漠:地所数7×王冠1=7点
森:地所数5×王冠2=10点
海:地所数2×王冠1=2点
草原:地所数1×王冠2×2箇所=4点
合計は47点です。
狙っていた鉱山タイルが取れたので今回は1位でしたが、相手に取られたくないタイルをわざと取って邪魔をするという戦い方もできますね!
キングドミノのおすすめポイント
ボードゲームの様々な面白さが詰まった箱庭系ボードゲーム!
「キングドミノ」はタイルを使い5×5マスになるように王国を作るボードゲームです。
タイルには様々な地形が描かれ、この地形をつなげながら名声点を獲得していきます。
地形を多くつなげることで名声点が高くなり、最も名声点を多く獲得した人の勝利です。
キングドミノは2017年のドイツのボードゲーム賞エッセンシュピールで大賞を獲得したこともあり以前から気になっていました。
実際にプレイしてみるとシンプルなルールながら毎回違う王国が出来上がるので何度プレイしても楽しいですね!
枯山水のように箱庭を作り上げていくような面白さがあります。子ども好きそう!
もちろん出来上がった王国は写真を撮りたくなりますね!笑
見た目だけでなく、タイルを選ぶ駆け引きもキングドミノの面白さのポイントです。
プレイヤーの手番はタイルの数字が小さい人から順番に行われます。
ただし、数字が大きいほど得点の高いタイルなので、「今回は小さい数字のタイルで次は高得点のタイルを狙おう!」と2手、3手先の展開を考える必要があります。
そう自分の思い通りにはならないということですね。笑
この駆け引きやジレンマが面白く、「そのタイル狙ってたのに〜」とワイワイ言いながら楽しめます。
又、タイルは5×5のマスに収まるように配置しなければならない為、パズル的要素も面白いです。
うまくハマった時は快感です!
キングドミノは「デザインの良さ」「駆け引きの面白さ」「パズル的快感」と様々なボードゲームの面白さを味わえる作品ですが、これだけ詰まってプレイ時間はわずか15分と手軽に楽しめます!
個人的には重たいゲームが苦手なので、手軽にサクサクプレイできるゲームは好きですね!
3〜4人で遊ぶのがベストですが追加ルールがあるので、2人でも十分楽しめます。
友人同士やボードゲーム会のちょっとした空き時間に遊ぶにもピッタリです。
得点計算は足し算や掛け算を使うので子供がいる家族で遊ぶゲームとしてもおすすめです。
絵本の様なカワイイコンポーネントデザイン!
キングドミノはゲームシステムも素晴らしいですが、おもちゃのような見た目の可愛いデザインも良いですね!
カルカソンヌや枯山水などもそうですが、完成した王国はつい写真を撮りたくなります。
ルールも簡単でプレイ時間も短く、この見た目なので普段ボードゲームをプレイしない人にも勧めやすい。
箱のサイズは中くらい。タイルが多いので小箱サイズに比べると若干重たいですが邪魔になるほどではありません。
このゲーム内容とコンポーネントデザインなら妥当ですね。
キングドミノは元々評判の良いボードゲームでしたが、エッセンで大賞をとってからさらに入手が難しくなったと思います。
最近は日本語版も発売されているので、機会があれば是非一度プレイしてみてください!
▽キングドミノ